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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
女神創造領域 『崩壊世界』其ノ壱
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が敵が例えどうあれ、名乗らねば無作法だろう?」
「確かに。名乗りなしの不意打ちはカッコ悪いからな。」

かの有名な残念集団、シャルルマーニュ十二勇士を束ねるリーダー。シャルルマーニュだった。
FGOに彼は実装されてはいないが、こうしてサーヴァントとして現界している。
ときおりそういったものが現れるらしいが、それはまた別の話にて。

「ともかく、これは最高にカッコイイ舞台ってワケだ!他の勇士達はいないが、ここは俺が十二勇士を代表してカッコよく暴れさせてもらうぜ!」
「ふ…そうだな。」

女騎士…のコスプレをした人はメガネをくいと上げ、細身のレイピアを抜き、旧神柱に向けた。

「ならば行こう!我がサーヴァント、セイバーシャルルマーニュ!!この不気味な悪の闇を、お前の光を以て切り開くがいい!!」
「了解!!」


と、各地では旧神柱に屈するものなどおらず、こうして抗い始めているものが多数だ。
そして旧神柱と戦うことを選んだ理由としては、何よりも大事な大きな理由がある。

「やべぇ!!めっちゃ出やがった!!」

またとある別の地方にて、
名も無きマスターとサーヴァント達が旧神柱を撃退していた。
力尽きた旧神柱は塵となって消え去り、辺りにあるものをばらまいて消えていく。
それは

「聖晶片がこんなに!!」
「やべぇ!!取り放題だ!!」
「復活する前に早く回収させろ!!これは儲けもんだぞ!!」

聖晶片。
魔力の濃い地帯にごく稀に見つかるもの。
欠片ではあるが中にある魔力量は莫大なものであり、貴重な魔力リソースやサーヴァントの霊基を変えるためのものとして重宝されている。
そして最近、新たな資源エネルギーとしての利用法も研究されているため誰もが喉から手が出るほど欲しくなるお宝なのだ。
そして、旧神柱を刈ればそれはどんどん出てくる。
さらに旧神柱は葛城恋の魔力、正確には聖杯の魔力が尽きない限り無限に復活することが可能。

いってしまえばそう。

「まさか現実でもレイドバトルできちゃうなんてな!!」
「採集決戦の再来だ!!お前ら!狩るだけ狩るぞ!!」

いつぞやの採集決戦のように。

世界を守る。そういった理由で戦うものもいるだろうが大きな目的としてはそうじゃない。
貴重なものをおとすから刈る。
邪魔だから刈る。
気持ち悪いから刈る。
殺したいけど死んで欲しいわけじゃないから刈る。
ただそこにいるから刈る。

全マスター達にとって、葛城恋は"この姿"をとったことで格好の獲物となった。
恐れもしない。崇めもしない。
王だからなんだ。刈り尽くしてやる。



?


「…?」

場所は戻り東京。
魔神柱もとい旧神柱と化した葛城恋はある違和感を覚えた


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