第三百四十二話
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第三百四十二話 今日子先生もまた
今日子先生の使い魔達も目を覚ましてネグリジェ姿でベッドから出て来た今日子先生を見て言った。
「あの、すぐに着替えて下さい」
「そうして下さい」
「そのお姿で人前には出ないで下さい」
「そのことはお願いします」
「それは私もわかっているわ」
今日子先生も答えた、見れば。
今日子先生はネグリジェから身体のラインが透けていて白い肌もかなり出ていた。そして下着も形が透けていた。
しかも髪の毛は乱れている、それで使い魔達も言うのだ。
「殿方だけでなくです」
「女性の方も魅了されます」
「そして惑わされずに済まないです」
「そうなりますので」
「そうなのね。ではね」
今日子先生も素直に頷いた。
「すぐに着替えるわね」
「私達は違う生物なので大丈夫ですが」
「しかし人間ならです」
「もう惑わされて」
「危険ですので」
「あまりにもです」
「そうかしらと思うけれど」
それでもだ、今日子先生も使い魔達が言うのでだった。
着替えた、そして法衣姿になって言った。
「別に下着はピンクで派手ではないデザインで」
「下着のお話もされないで下さい」
「人を迂闊に刺激してしまいます」
「そうなりますので」
「だからです」
「着替えられて正解です」
「そうなのね。ではね」
それではと頷いてだった。
今日子先生は日常生活に戻った、それでこう言った。
「ネグリジェで人前に出るものではないわ」
「そのことは当然です」
「まさに」
「ですから私達のお話を聞いてくれて有り難いです」
「法衣になってくれて」
「ではです」
「これからはです」
「ええ、寝るまで法衣姿でいるわね」
ネグリジェを脱いでというのだ。
「これから」
「ではお茶を用意しますので」
「それをお飲み下さい」
「それで目も覚まされて下さい」
「そうさせてもらうわ」
今日子先生は笑顔で応えた、そうして濃い紅茶を飲んで目を覚ましそのうえでいつも通りの日常生活を過ごすのだった。
第三百四十二話 完
2021・2・11
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