第十二幕その三
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「どうなるかってね」
「色々手助けしていても」
「あの、恋愛に無縁とかね」
チーチーは言い切りました。
「そんなの誰にもあてはまらないから」
「いや、だから僕は恋愛についてはね」
勿論日笠さんの気持ちには今も気付いていません。
「本当にね」
「無縁だよね」
「何があっても」
「先生が思っているだけで」
「恋愛は本当に誰でも機会があるものだよ」
「それこそね」
「いや、僕に関してはね」
先生は笑ってまた言いました。
「本当にだよ」
「それはないっていうのね」
「もう何があっても」
「こと恋愛については無念」
「先生自身は」
「そうだよ、本当にね」
先生は皆に笑ってお話しました。
「それはないよ」
「そういうことね」
「先生の知ってる女の人はお友達」
「それか知り合いで」
「それでよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「本当にね」
「それでだね」
「何があってもだね」
「恋愛は無縁」
「そうなのね」
「そうだよ、僕はね」
やっぱりこう言う先生でした、ですが。
そうしたお話をしているうちに研究室に着いてでした、そしてまずは紅茶を飲みますがここで皆は研究室の中に一匹の蜘蛛を見て言いました。
「あれっ、蜘蛛いるね」
「そうだよね」
「この蜘蛛はどんな種類かしら」
「動きが早いけれど」
「その蜘蛛はハエトリグモだよ」
先生はその蜘蛛を見て皆に言いました。
「特に気にすることはないよ」
「蜘蛛といっても色々で」
「中には猛毒の蜘蛛もいてね」
「気をつけないといけないけれど」
「この蜘蛛は大丈夫だね」
「セアカゴケグモとかじゃないからね」
だからだというのです。
「別にね」
「最近そうした蜘蛛もいるからね」
「日本に入ってきているから」
「気をつけないといけないね」
「どうしても」
「蜘蛛もそれぞれの種類を知れば」
それでというのです。
「特にね」
「心配することはないよね」
「今そこにいる蜘蛛がどんな蜘蛛か知れば」
「そして何処にどんな蜘蛛がいるかも」
「怖くないね」
「これといって」
「そうだよ、蜘蛛といってもね」
ここでこうも言った先生でした。
「その外見を気持ち悪いと言う人もいるけれど」
「人に危害を加えるか」
「そう考えるとね」
「そうじゃないんだよね」
「蜘蛛は」
「むしろ害虫を食べてくれるね」
そうしたというのです。
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