暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と不思議な蛸
第十二幕その一

[8]前話 [2]次話
               第十二幕  毒があっても
 先生は日笠さんにも赤福餅を渡しに今動物園に向かっていました、そこで先生はこんなことを言いました。
「やっぱりこうしたことはね」
「当然以上のことだから」
「いいね、絶対にだよ」
「絶対にしないといけないことよ」
「だからね」
「こうして僕達も言うんだよ」
 同行している動物の皆も先生に言います。
「是非にってね」
「日笠さんには直接足を運んで」
「そうして手渡しするのよ」
「絶対にね」
「そう言ってるのよ」
「ううん、僕は普通にそうするけれど」
 それでもというのです。
「皆日笠さんの場合は特に言うね」
「そうだよ」
「その通りよ」
「言わずにいれないからね」
「それでいつも言っていて」
「それでよ」
 まさにというのです。
「いつも強く言ってるの」
「日笠さんとのことについては」
「そうしてるんだよ」
「僕達だってね」
「その理由がわからないよ、心と人生のことはこの世で最もわかりにくいけれど」 
 それでもというのです。
「このこともだよ」
「うん、そうだよ」
「その通りよ」
「先生はこうしたことが本当にわかっていないから」
「一体何時わかるのか」
「私達も気が気じゃないから」
「そうなんだね」
 先生は相変わらずわかっていない感じです。
「日笠さんとのことについても」
「だから日笠さんとのことはね」
「僕達は特にだよ」
「物凄くわかりやすいのに」
「それでもだから」
「全くどうしたものか」
「困ったわ」
「その困ったってことが」
 それがというのです。
「僕にはね」
「うん、わからないよね」
「そうだよね」
「まあそれでもね」
「僕達はずっと言うから」
「宜しくね」
「何かわからないけれど聞くね」
 先生はこう答えました。
「皆の言葉は何時でも何でもね」
「そうしてくれると有り難いよ」
「僕達も期待してるから」
「何時かはってね」
「そうね」
 皆も言います、そうしたお話をしてです。
 日笠さんのところに行きました、そのうえで先生は日笠さんに赤福餅を渡しました、すると日笠さんは。
 にこりと笑ってです、こう言いました。
「有り難うございます、大切に食べます」
「生ものですから」
 先生は日笠さんにお友達として応えました。
「ですから」
「それで、ですか」
「早いうちに食べて下さい」
「そうさせてもらいます」
 日笠さんは笑顔のまま応えました。
「是非共」
「そうしてくれると僕も有り難いです」
「そうですか」
「また何かあれば」
 その時にというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ