第四百五十九話 一つになってその十四
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「事実ね」
「そうなのだな」
「女の子しかいなくても恥ずかしいのに」
「私も同感だ、ブルマは困る」
寿麗にしてもだった。
「半ズボンかスパッツがいい」
「やっぱりそうよね」
「葉月さんに同意する」
「軍服にブーツでいいのではないか」
ターリャは率直に述べた。
「訓練の時は」
「そうですね」
「若しくはジャージですね」
鷲尾風と鷲尾雷はターリャのその言葉に同意だった。
「そうしたものを時折着られる人もいますが」
「別にそうでないといけないという決まりはないですし」
「軍服かジャージでいいのでは」
「ブルマというものは着用せずに」
「私はこのままでいい」
鏡花は着物姿で述べた。
「困っていないから」
「はい、ですからもうです」
「別にそうでないといけないというのはないので」
「どの方もいいという服を着られてです」
「訓練をすればいいかと」
鷲尾兄弟は鏡花にも話した。
「鏡花さんにしても」
「それで」
「それじゃあ」
鏡花は二人の言葉に頷いた、そしてだった。
黙々と湯豆腐を食べはじめた、すると雷真が言った。
「この娘は豆腐好きだが」
「冷奴は食べないですね」
「常に火を通したものを口にしているな」
「お豆腐に限らずそうですね」
「鏡花はそうした娘なのじゃ」
紅葉が二人に笑って話した。
「繊細でのう」
「それでなのか」
「ちゃんと火を通したものでないとじゃ」
そうでないと、というのだ。
「口にせんのじゃ」
「そうなのか」
「それでよいのじゃ」
紅葉は笑ったまま話した。
「大事な鏡花の身体じゃからのう」
「紅葉さんは正しいわね」
エルシャは紅葉のその言葉をよしとして述べた。
「鏡花ちゃんのことを考えるとね」
「腹を壊したりすれば大変じゃ」
「だからね」
「しかとしたものをたんと食べてもらわんとな」
それでというのだ。
「鏡花もよい心掛けじゃ」
「そういえば日本人って生もの好きな人多いね」
キングはこのことを指摘した。
「それも随分と」
「そうよね」
ディアンヌも頷いた。
「言われてみれば」
「だから鏡花ちゃんみたいな人は少数派だね」
「日本人の中ではね」
「っていうかよ」
ロザリーは首を傾げさせて言ってきた。
「川魚も生で食うよな、日本人」
「あれは危ないわよね」
クリスはロザリーの言葉に応えた。
「それもかなり」
「そうだよな」
「皆普通に食べてるけれど」
「いや、川魚は基本火を通すか冷凍するかだ」
川辺に住んでいる英四郎が答えた。
「生で食べるならな」
「ああ、冷凍してるからか」
「それで食べているのね」
「少なくとも今はな」
現代の文明ではというのだ。
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