最終章:無限の可能性
第292話「英雄達の帰還」
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……うん。わかってるよ」
茫然と、二人が消えた事を見送っていたベルカの人達がいた。
それを尻目に、二人は地球へと帰る。
転移の瞬間、緋雪の足元に雫が落ちたのは気のせいではなかっただろう。
「……あ、とこよさん。それに鈴さんも」
「緋雪ちゃん?」
帰った際、とこよと鈴に緋雪は出会う。
「二人も、別れを?」
「……うん。そうだよ」
オリヴィエとクラウスが還ったように、とこよの友人達も同じだ。
とこよと鈴も、緋雪と同じように別れを済ませてきたのだ。
「悲しい?」
「そうだね……でも、それだけじゃないよ」
「そっか」
それだけ聞いて、緋雪はとこよ達と別れる。
「(出会いがあって、別れがある。当たり前で、悲しい事。……でも、それらがあるからこそ、成長したり、前へと進んでいける)」
別れは、悲しい事ばかりじゃない。
一時の再会とはいえ、緋雪は二人に当時の謝罪とお礼を言えた。
心残りを解消できたからこそ、緋雪は前を向いていた。
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