集まるオーパーツ
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間を、謎の光で繋いだようなものが、こちらに剣を振り下ろしてきた。
ビーストがダイスサーベルでその攻撃を防ぐと同時に、ブライが呟いたのが聞こえた。
「エランド……だと……?」
「エランド?」
ブライがエランドと呼称した戦士と戦いながらも、ビーストのしり目ではバングレイの締め付けが続く。
「バリバリ。シノビは頂くぜ」
「キサマに……渡さない!」
「バリバリ。そいつはご苦労なこった。だがな、狩りはもう終わってんだよ!」
バングレイは、左手と同化している鎌を振るい、首を絞めたままブライの体を切りつける。
「ソロ!」
助けに行こうとするが、エランドの効率を重視した動きにビーストは防戦一方になる。しかも、距離を取ればその中心部より光線が放たれ、アスファルトを焼き尽くしていく。
「バリバリバリ! お前は果たして、何回耐えられんのかな!?」
バングレイは手を放すことなく、何度も何度もブライの体を切り刻む。その都度ブライの体から火花が散り、ブライの呻き声が聞こえる。
やがて、その声が聞こえなくなった。
見れば、バングレイに首を絞められているブライは、変身を解除し、ソロの姿に戻っていた。
「ソロ!」
だが、駆けつけようとするも、ソロの記憶より再現されたエランドの猛攻を、ビーストは無視できない。少しずつ、ビーストはソロから離れていく。
「もらうぜ。シノビのオーパーツをなあ!」
バングレイはソロの体を地面に乱暴に落とす。
すでに気絶したソロの体より、手裏剣の形をした緑の石がこぼれた。
「オーパーツ。頂きぃ!」
「クソがあ!」
バッファローマントを装備したビーストは地面を叩く。発生した衝撃で、エランドは耐性を崩した。
「うおおおおおおおおおおおおおお!」
そのまま、バッファローの力をもって突進。エランドが盾を用意するよりも先にその体を貫き爆散。そのままビーストは、バングレイに向かっても直進した。
だが、目的のものを入手したバングレイは、静かにビーストを見つめていた。
そして。
「狩りは、終わった後も気を付けるってのが、狩人の鉄則なんだよ」
バッファローの頭部部分をかがんでよけ、逆にビーストの腹に二本の剣で斬り裂く。
「バリ」
「な……」
バングレイを通り越して、ビーストの足は止まった。
そして同時に、勝負は決してしまった。
ビーストの全身より散る火花。ビース
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