暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Final Mission:最後の戦い
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れたDNAコアとコピーチップを懐に入れると、施設の中に飛び降り、そしてハッチを閉じると地球に落下した。
幸運にもガウディル研究所の近くに落ちたようで、エックス達はハッチを吹き飛ばして外に出た。
「うわ…っ」
「眩しいです…っ」
朝日の輝きに目を手で庇うルインとシナモン。
「やっと地球に帰って来れたな…」
「何言ってんだよ。まだ1日しか過ぎて無いじゃないか…」
安堵の息を吐きながら辺りを見回すマッシモとマリノ。
「さあて、俺はこれからどうするかね…」
「賞金稼ぎ業を再開したら?」
「いや、今更俺に来る仕事があるのか微妙なとこだな」
「そこは大丈夫だよ。リディプスの奴があんたの姿で大暴れして有名になってたから、あんたが生きてるって分かれば、ジャンジャン仕事が来るよ」
「へえ、その辺はあの野郎に感謝だな」
アクセルがスパイダーとして活躍していたリディプスのことを思い出しながら言うと、スパイダーは笑いながら空を見上げた。
「あ、そうだ。スパイダー…これを」
「ん?…っ!?こいつはエールの…!」
エックスが差し出したエールのIDを受け取り、スパイダーは驚愕で目を見開いた。
「エールは命を懸けて俺達を導いてくれた…感謝している……」
自らを犠牲にしてまで導いてくれたエールのことをゼロは一時も忘れたことはない。
「そうか……へへ、あいつらしいよな…エックス。こいつは俺が預かっていてもいいか?」
「ああ」
スパイダーにエールのIDを渡すと、エックス達は研究所に向かう。
そしてギガンティスから逃げ延びた者達は、エックス達の無事を案じており、レジスタンスのメンバーの1人がある場所に顔を向けた瞬間に叫ぶ。
「エックス達だ!!」
「本当だ!おーい!アクセルー!!みんなー!!」
「グワッ!?シナモン…それに…」
ルナがエックス達に向かって走り出し、エックス達だけでなくスパイダーの姿まであることに目を見開いた。
「スパイダー…!」
一瞬、視覚機能がおかしくなったのかと思ったが、全員の方を見遣ると全員が歓喜の表情を浮かべており、アル長官は現実なのだと分かった。
「スパイダーさんだ!やっぱり生きていたんだ!!」
「シナモーン!!」
シナモンに駆け寄ると顔をぐしゃぐしゃにして泣くガウディルとそれに苦笑するエックス達。
西暦22XX年。
人工島ギガンティスにおけるレプリロイドの反乱はイレギュラーハンターによる強行偵察チームの活躍により解決を見た。
連邦政府は当反乱の首謀者をイレギュラー=リディプスと認定。
反乱組織リベリオン総統イプシロンのイレギュラー判決は保留された。
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