暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Final Mission:最後の戦い
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した化け物なんだの!せめて一緒に…」

無謀な戦いをしようとするフェラムを止めようとするが、フェラムは止まらない。

「無茶とかそういう問題じゃない!総帥やスカーフェイスをこのまま汚名を着せたまま死なせておくわけにはいかないんだ!私達は…リベリオンは…あんな化け物なんか望んでいなかったんだ!!」

電磁ウィップを握り締めながら、リディプスに向かって突撃するフェラム。

「ああっ!フェラム!駄目っ!!」

「フェラムさん!止めて下さい!!」

「ふっ…イプシロンの犬が…神に逆らうとは愚かな!」

「ぐっ!!」

凄まじいスピードで動いていたのにも関わらず、リディプスに見切られた上に掴まれてしまう。

「握り潰してやろう…!!」

「う…あああ…!!」

フェラムを握り潰そうとリディプスが力を込めた瞬間。

「フォーチュンカード…ストレート!!」

何もない場所から無数のカードボムが出現し、バリアを無視して右肩の超フォースメタルとフェラムを掴んでいる腕に炸裂した。

「なっ!?」

「あの攻撃は…」

リディプスの手からフェラムが落ちた。

そして何も無い空間から出現した1体のレプリロイドが右肩の超フォースメタル…ミサイルの弾頭に使われていた超フォースメタルを拾った。

「き、貴様…生きていたのか!?」

「スパイダー!?」

「借り物の力で調子に乗ってんじゃねえぞ…クソ野郎が!」

吐き捨てながらリディプスを睨み据えるスパイダー。

「え!?どういうこと!?」

「あ、ほら。リディプスのあの姿はスパイダーのコピーだから…」

ダメージから復帰したマッシモが慌てながらリディプスとスパイダーを交互に見て、アクセルが宥めながら説明する。

「御名答だ坊や。俺はオリジナルのスパイダーだ。あのデカブツには相当世話になったぜ。まあ、そこの坊やに見つけられたのが運の尽きだったな。」

スパイダーがアクセルを見遣りながら言う。

「やっぱり、あの研究所の海岸で倒れてたのはスパイダーだったんだね、どうも見覚えがあると思ったよ。スパイダーはどうやってここまで来たの?」

超フォースメタルのエネルギーが解放された際に、軌道エレベーターの機能も停止しているはずだが。

「何、イレギュラーハンターの総監さんと天才科学者さん達が俺をここに転送してくれたのさ」

「シグナス達が…」

それを聞いたエックスは、ここにいないシグナス達に心の中で感謝した。

「己、シグナスめ……」

「さっきのカードボムはな。天才科学者さんが造った特別製でな…今はもう無いが、超フォースメタルを1つ失ったから威力さえあればバリアを貫けるはずだぜ!!ただでさえあんな巨体だからな!!」

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