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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第126話
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通り、紅き翼の連中がルーレの時みたいに戦闘を中断させることは絶対に無理だって事は今の例えで十分わかったよな。」

「フフ、そうですね。リィンの事をよく知る私達からすれば、ミュゼが口にした例えはそれこそ”天地がひっくり返ってもありえない出来事”ですものね。」

「というかその例えだと”限りなくゼロに近い低い確率どころか、最初からゼロ”なんじゃねぇのか?」

「ちょっ!?何でみんなもその例えで納得するんだ!?」

口元に笑みを浮かべたフォルデの言葉に苦笑しながら同意したイングリットや肩をすくめたクロードの言葉を聞くとリィンは驚いた後反論した。



「今までの貴方が口にした周りの者達にも勘違いさせる程の発言もそうですが、貴方の今の状況を考えれば、貴方がそんな風に見られるのは当然の事ですわよ。」

「ア、アハハ………」

「……………………」

ジト目でリィンを見つめて指摘したデュバリィの指摘を聞いたプリネは冷や汗をかいて苦笑し、リィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせて黙り込んだ。

「コホン。そういう訳で、紅き翼の介入で戦闘を中断させるといった事は起こらないかと。よって、紅き翼関連で警戒するとすれば、オルディスのカイエン公爵家の城館を奪還する際に発生すると思われる戦い―――――”黄昏の呪い”によってオズボーン宰相達の傀儡と化した”光の剣匠”ヴィクター・S・アルゼイド子爵という人物との戦いを妨害されることです。」

「……”光の剣匠”との戦闘を妨害されることは見過ごす事はできないな。」

「ええ。それこそ下手をすれば彼らの妨害によってできた私達の隙をついた”光の剣匠”の反撃によって私達が被害を受ける可能性は十分に考えられるもの。」

「……ルシエル、先程お前は今回の敵将との戦いを妨害する理由は奴らの”身内”を私達に殺させない為と言っていたが……妨害後の奴らの行動―――――つまり、その”呪い”とやらによって敵軍の傀儡と化した敵将を救う方法に検討はついているのか?」

咳ばらいをしてその場のゆるみかけた空気を引き締めたルシエルは説明を続け、ルシエルの説明を聞いたディミトリは不愉快そうな表情を浮かべ、エーデルガルトは真剣な表情で推測し、ある事が気になっていたベアトリースはルシエルに視線を向けて問いかけた。



「そうですね………―――――恐らく私達との戦闘によって疲弊した”光の剣匠”を無力化して捕縛するのが狙いかと。」

「十中八九そうでしょうねぇ。紅き翼の戦力だけじゃ”光の剣匠”――――――ましてや”呪い”によって身体能力を限界以上に酷使できるようになっている達人(マスター)クラスを無力化できるとは思えないもの。―――――おまけに屋内の戦闘になるのだから、紅き翼にとっての”切り札”である”騎神”
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