第126話
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、城館に直接通じている地下水路の存在を見逃すといった事はさすがにしていないだろうね。」
「ああ。それよりも問題は海上要塞にどう潜入し、攻略するかだね。”海上要塞”という呼び方から察するに恐らくその要塞は”海の上”にあるだろうから侵入は容易でない事は目に見えているからね。」
「後は”紅き翼”ですわね。先程の話によると確か鉄血宰相達の謀によって失脚させられたレーグニッツ知事だけでなく、プリシラ皇妃に”呪い”によって傀儡と化した”光の剣匠”までオルディスに滞在しているとの事ですから、今回の要請にも介入してくるのは確実ですわ。」
「ちなみにルシエル殿は今回の要請に関して俺達は具体的などう動けばいいかの戦術は既に考えているのだろうか?」
ミュゼの答えを聞いて呟いたドロテアの話に頷いたフェルディナントは考え込み、ローレンツとデュバリィもそれぞれ意見を口にして考え込み、ドゥドゥーはルシエルに視線を向けて訊ねた。
「ええ。それでは早速今回の要請に関する”策”についての説明をさせていただきます―――――」
そしてルシエルはその場にいる全員にオーレリア将軍にも聞かせた”策”を説明した。
「……なるほど。という事は今回の件、私のような飛行可能な戦士達の大半の戦力は要塞方面の攻略に充てるべきだろうな。」
「そうですね……とはいっても、オルディスの港で迎撃する部隊を空から援護する部隊も必要でしょうから、1〜2部隊程度は残しておくべきでしょうね。」
ルシエルの説明を聞き終えたベアトリースとイングリットはそれぞれ考え込み
「……ルシエル殿。一つ気になっている事があるのだけど、いいかしら?」
「何でしょうか?」
「デュバリィ殿も先程口にしたように今回の件にも”紅き翼”が介入してくることは確実でしょうけど……その介入の”方法”として、ルーレの時のように”皇族の威光”や”ラマール統括領主の資格がある人物”を利用して両軍の戦闘を停止させてくる可能性はあるかしら?」
「いえ、ミュゼにも確認しましたが”それは絶対にありえません。”」
「?何故ルシエル殿はそんなにハッキリと確信を持てるんだ?ルーレの時の事を考えると、”紅き翼”が俺達の彼らに対する印象を利用して裏を突いてくる可能性は十分に考えられるが……」
エーデルガルトの質問に対して即答したルシエルの答えが気になったディミトリは不思議そうな表情で訊ねた。
「……わたくしはルーレの件が終わってから、常識で考えれば成功率があまりにも低い彼らの”策”が何故あれ程までに上手く事が運んだかの理由を考えていました。そしてその結果、ルーレの件が彼らにとって上手く事を運べた理由は偶然にも”ある3つの要素”が揃っていた
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