艦娘と提督とスイーツと・62
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「いやいや、勝手に計画に組み込まれてもな……」
俺は退役したらこの鎮守府を買い上げて、ホテルリゾートを作る計画を立ててるんだが?それに金剛をはじめとして嫁艦達と精一杯イチャイチャするつもりだし、あいつらも多分退役しても俺にくっついてくると思うんだよな。そうなれば毎日爛れた生活(性活?)まっしぐらだろうし、当然子供も欲しい。そうなれば一気に大家族、旅してる暇なんぞこれっぽっちも出来ないと思うんだが。
「じゃあいいですっ!武蔵と2人で旅行行きますから!」
「いや、私も提督がここに残るなら残るが?」
執務室のドアの方を見ると、呆れ顔の武蔵が佇んでいた。
「む、武蔵!?何しに来たの、っていうか何時から聞いてたの!」
「おいおい、ここは執務室だろう?演習の報告書を持ってきたぞ、提督よ」
その右手には報告書らしき書類がヒラヒラと揺れている。
「おぉ、ご苦労さん」
「ふふ、仕事だからな。それに、合法的にお前に会いに来るチャンスを逃すはずあるまい?」
と言いながら俺の横に腰掛けてしなだれかかってくる武蔵。その姿を見て、更にむくれる大和。
「もうっ!提督も武蔵も2人だけで仲良くしちゃって!」
「なんだ、淋しかったのか。ならそう早く言えば良かったろうに」
そう言って立ち上がると、武蔵は大和の両脇に手を入れて抱え上げ、ぽすんと俺達の座っていたソファに下ろした。大和を座らせた位置は真ん中。俺と武蔵の間に挟まれる形だ。
「どうだ、これで文句あるまい?大和」
「いや、だからそうじゃなくてぇ……」
「なんだ?まだ執務中だってのに、仲良く(意味深)したいのか?大和って意外とムッツリなんだな」
「いやいや、大和はこれで意外とオープンだぞ?何しろ部屋では毎晩ーー……」
「いやあああぁぁぁぁぁぁ!?何を言おうとしてるの武蔵!」
「いや、だからナニの話だろう?」
と、姉そっくりの仕草で小首を傾げる武蔵。
「いや、俺もそこまで明け透けなのはどうかと思うんだが」
もはやフルオープン通り越して痴女のレベルだぞ。
「も〜っ!2人して私をからかって!」
弄られキャラな大和をからかいながら、鎮守府の午後は更けていく。
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