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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
Fはやっぱり大団円で/王の野望は終わらない
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残っていた。
まぁ助かったわ。

「おいてめぇらクソガイジ共ォ!!!見てねぇでたすけろ!!!」
「やだよ。」
「うああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

下がれば詰め寄られ、恋はどんどん追い込まれる。
ほら、最後に残った大事なサーヴァントだぞ?
もっと優しくしてやりゃいいのに。

「洗脳弾で多くの人が不幸になった。だからてめぇも不幸になって滅びやがれ。自分自身が作ったそのクソみてーな弾丸でよ!!」
「ふざけんな!!俺様は!!俺様はお」

その時だ。

部屋のはじまで追い詰められた恋。
脱がされかけのズボンに足を取られ、彼は思い切り転んでしまう。
壁は、ない。大和が壊したからな。
彼の後ろには、青空が広がっているだけだ。

「なっ…!」

足を滑らせ恋は、そのままビルの最上階から投げ出される

助かる術?ない。着地を任せてくれるサーヴァントもいない。
いるとしても、それはもう何の役にも立たない元主人公。
つまりこいつはもう

「いやだ…こんな最後…いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ずっと下の地面に、その身体を叩きつけられる未来しかない。

「れ、れんさまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

更に正義も後を追うため、そのまま落ちていく。
とまぁ、なんとも間抜けな死に様だ。

「…。」

下は、見ないことにする。
少なくとも40階はあるビルだ。
そこから落とされた者がそりゃあグロテスクな姿になるのは嫌でもわかる。
だからやめておく。
けど、

「へっ!魔術王の名前名乗るんならな!魔神柱から出直して何百回も折られてから来いってんだ!バーカ!!」

聞こえていないだろうが、中指を立ててそう言っておいた。


「終わったんだな…。」

やがて少しの沈黙が流れて、大和がそう呟いた。

「ああ、やったんだ。あたし達。」
「諸悪の根源は倒せた。これで…全部終わったんだよな。」

隣を見ればおっきー。
うんと頷き、俺の手をとった。

「じゃあ、帰ろっか。」
「だな。」

やるべきことは終わった。
本当はあいつを生け捕りにしてアレコレ聞きたいことは山ほどあったがまぁこの際どうでもいいや。
これで世界は平和になった。うん。それでいいでしょ。

「おーーーーい!!!」
「あ。」

エレベーターを使って下まで行こうと全員が踵を返した時、俺達を呼ぶ声がした。

「あ、子安さんじゃないすか。」

振り向けばそこには黄金の鹿号。
既に子安含め以蔵やアンデルセン、シェヘラザードさんも乗り込んでいた。

「お迎えですか?」
「ああ、一刻も早く離れるぞ。この島は爆破するからな。」
「えっ。」

子安さんが縄ばしごを垂らす。
それをの
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