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ドリトル先生と不思議な蛸
第十一幕その九
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「夏らしいよ」
「夏は夏のお菓子がある」
 ホワイティの言葉はしみじみとしたものでした。
「それも日本のいいところだね」
「水羊羹は素敵なお菓子だね」
「普通の羊羹もいいけれど」
 チープサイドの家族もお話します。
「水羊羹もいいわね」
「つるりとした食感でね」
「しかも甘いし」
 ガブガブはその甘さが好きみたいです。
「とても食べやすいのよね」
「その甘さがまたあっさりしているんだよね」
 チーチーは水羊羹を食べながら言いました。
「それで余計にいいんだよね」
「そうそう、糖分もそれ程高くないし」
 こう言ったのはトートーでした。
「健康的でもあるんだよね」
「食べ過ぎたら流石によくないけれど」
 老馬が言いました。
「程々ならいいしね」
「じゃあ今日もね」
「皆で食べよう」
 オシツオサレツは二つの頭で今回も言います。
「そして飲もう」
「お茶もね」
「是非ね」
 先生は笑顔で言ってでした。
 今日のティータイムを楽しみます、その中で皆はこんなお話もしました。
「トミーへのお土産も買ったし」
「赤福餅ね」
「勿論王子の分も買ったよ」
「そして日笠さんの分もね」
「全部買ったからね」
「うん、だからね」 
 それでというのです。
「皆喜んでくれるよ」
「伊勢といったら赤福餅だけれど」
「これがまた美味しいんだよね」
「そうそう、こし餡とお餅の組み合わせが絶妙で」
「何とも言えないね」
「そうだね、伊勢で食べたけれど美味しかったし」
 それにというのです。
「お土産にも最適だね」
「そうよね」
「トミー達も喜んでくれるわよ」
「このお土産には」
「赤福餅にはね」
「伊勢に旅行に行ったらよくあるお土産らしいけれど」 
 それでもというのです。
「美味しいことは事実だね」
「そうだよね」
「それじゃあトミーが帰ってきたらあげようね」
「そして王子のお家にも行って」
「日笠さんにもね」
「日笠さんは動物園に行ってね」
 日笠さんが勤務している学園の中にある動物園に行ってというのです。
「そいうしようね」
「そうだね」
「是非そうしましょう」
「先生が自分で言って直接手渡しする」
「僕達も一緒だけれどね」
「そうしようね、ただね」 
 ここでこんなことも言う先生でした。
「皆日笠さんには直接渡す様に言うね」
「先生が何処かに行ったらね」
「その時のお土産はね」
「日笠さんには何があっても」
「そう言うね」
「お土産は直接渡すことが一番いいよ」
 このことは事実だというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「そのことはね」
「そして特にね」
「日笠さんにはだよ」
「皆日笠さんには特にって言うね」
 実際にというので
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