第四章 ダークサイドオブ嫦娥
第5話 三日月の塔 SIDE:I 後編
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った。スマホでは画面に直接触れないと書けないので、小説のような長文を書くには余り向いてはいなかったのだが、ガラホには前述の通りに物理的なキーが存在するのだ。これが小説を書く上でなくてはならないのだった。
そんな便利ツールであるガラホ。一時は幻想郷に着いた時には電源がないので再び使用を再会するのを諦めていたものだ。
だが、紫と友好関係となってから、彼女のスキマを通して電気を供給出来るようになり、再び充電して使えるようになったのだ。ちなみに電気代の行き先は紫のみぞ知る所である。これは詮索してはいけない事項だと勇美も理解しているのだった。
こういう思わぬ空き時間でアプリで小説を書いたり、溜めた画像を見て楽しんだりはたまた小説を読む側になったりと色々出来るのだが、惜しい事をしたものだと勇美はこの場で後悔するのだった。
だが、ここで勇美は考え直したのである。今彼女がやっているのは弾幕ごっこであり、結構危険なスポーツといえる行為なのであった。
だから、その際の戦いによりガラホが壊れてしまうかも知れない。そう考えればこの場に持って来なかったのは正解と考える事も出来るのだ。しかし、例え壊れても紫か河童達の手に掛かれば正常に動く元のガラホが手に入りそうな気がしたが、それに関しては勇美は深くは考えない事にしたのだった。
こうなってしまったので、勇美には魔が刺してしまったのである。──こういう誰もいなくて時間が空いている時には、ちょっと一人遊びというものをやるには丁度いいかも知れないと思うのだった。
勇美とて、年頃の少女なのである。故に『そういう事』には勿論興味があるのだ。
彼女は今では15歳になって、いわくつきの中二の時期は越えた為に、その時程の暴走は脳内からなくなっていたのだが、それでも中二を卒業したばかりであるのだ。
故に、彼女は誘惑には勝てずに『行為』を始めようとするのだった。
まずは和服の右肩部分を少しはだけて見せる。すると、ブラジャーなどという和服にはご法度な代物には邪魔されていない、綺麗な肩が露出したのだった。
つまり、ノーブラという事である。いくら和服とはいえ、いつもアブない格好をしているなと勇美は心の中で自嘲する。
そして、勇美はその露出した肩部を指で触ってみる。
「んっ!」
その瞬間、勇美は『ピクン』と反応してしまうのだった。何も包まれていない素肌への接触であるが故であった。
上半身の感度な上々であると勇美はうっとりとしながら噛み締める。まだ、完全にはだけるのは先である。
上半身に満足を覚えた勇美。次は下半身であろう。彼女はその視線を脚部へと向けた。
香霖堂で購入した、丈の短い黒い和服。勇美が依姫から初弾幕ごっこの勝利祝いに買って貰った思い出の服。
勇美にとって、とても思い出のある一品であっ
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