カラッカラじゃん
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てその場から離れたのだった。
グレイside
「そろそろ着くな。ナツたちを起こしてくるか」
「なら俺が行くよ」
目的の国が見えてきたこともあり降りる準備に入ろうとするエルザ。あと5、6分もすれば上陸できるだろう。今頃伸びているナツやシリルは乗り物から降りさえすればすぐにでも体調が戻る。何なら乗り物の上でも動いてなければ体調がすぐに良くなる。ホント、あれって何なんだろうな。
ナツたちを起こしに行きながらそんなことを考えている。まずはナツを起こして、その間に船も止まるだろうから、それからシリルとウェンディを起こしに行こう。ナツはともかく二人に辛い時間をあんまり味わわせたくはないしな。
そんなことを思っていると、すぐにナツが寝ている部屋に着く。ノックをすることもなく扉を開けると、案の定いまだに顔面蒼白のナツが寝込んでいた。
「そろそろ着くぞ、ナツ」
「うおっ・・・ちょっと待て・・・」
布団を剥がすと体に力が入らない様子のナツは起き上がろうにもそれができずにいる。
「ったく・・・お前のそれなんとかなんねぇのか」
「俺に言うんじゃねぇ・・・」
無理矢理起こすのも気が引けてナツの隣に座る。早めに起こしに来たけど、結局船が止まるまでは降りれなーーーー
ガガッ
「「!!」」
突然の震動と共に止まる船。思わぬ衝撃に立ち上がると、止まったことにより乗り物酔いから回復したナツも一緒に立ち上がる。
「なんだ!?今の!?」
「わかんねぇ!!とにかく外に出ようぜ!!」
何が起きたのか確認するために部屋から飛び出す。すると、シリルとウェンディも部屋から慌てて飛び出してきた。
「ナツさん!!グレイさん!!」
「なんですか?今の震動」
どうやらシャルルとセシリー、そしてハッピーが二人を起こしに行っててくれたみたいで、二人は三匹を連れて部屋から出てきたよう。
「わかんねぇ、俺たちも今出てきたところだ」
「エルザとルーシィは?」
「たぶんデッキにいると思います」
この場にいない二人はまだデッキにいるのだろうとすぐにそちらに向かって走っていく。日の光の入る扉を開けると、そこには呆然と立ち尽くしている二人の姿があった。
シリルside
「エルザ!!」
「ルーシィ!!」
「ナツ!!気が付いたんだ」
長時間寝てたからかまだ目が明るさに慣れていない。少しずつ目を慣らすために数回瞬きをしてから前に立つ皆さんに並ぶ。
「何があったんです・・・か・・・」
前に立った途端黙り込んでいるナツさんたちの横に立つと、俺も同様に静まり返ってしまった。
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