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Fate/WizarDragonknight
聖夜の狩り
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「お、おい!」

 

 二人の戦いは、クリスマスの街をお構いなしに展開していく。クリスマスツリーはバングレイの鎌に切り倒され、イルミネーションはブライの無数の拳に破壊されていく。

 

「ああもう!」

 

 エンジェルの出現で唖然とした人々は、急に避難などできない。二人の攻撃の流れ弾が人々に当たらないよう、ビーストはダイスサーベルを回転させた。

 

『4 ファルコ セイバーストライク』

 

 ダイスサーベルから、四体の隼が出現。ブライとバングレイの流れ弾と相殺していく。

 さらに、転んだ女性を助け起こし、「早く逃げろ!」と促す。

 

「てめえらも、戦うなら他所でやれ!」

 

 周囲に人はいなくなった。

 ビーストはダイスサーベルで、バングレイとブライを止めようと動き出した。

 だが。

 

「うるせえ!」

 

 バングレイはバリブレイドを投影。キリキリと回るそれをしゃがんで避けた瞬間。バングレイの接近を許してしまった。

 

「お前の記憶、もらうぜ!」

 

 バングレイがビーストの頭を掴み、離す。そのタイミングで、ブーメランのように帰ってきたバリブレイドがビーストの体を引き裂いた。

 

「お前はコイツと遊んでな!」

 

 バングレイがそう言いながら手を翳すと、青い粒子とともにかつてビーストが倒したファントムが現れた。

 

「邪魔すんじゃねえ!」

 

 取っ組み合ううちに、ビーストはブライとバングレイの戦いから引き離されてしまう。

 だが。

 

「ディバインバスター」

 

 突如聞こえてきた女性の声。桃色の光の柱が、ファントムを跡形もなく粉塵に帰した。

 

「お、きゃ、キャスター!」

 

 雪の夜空に浮遊する、黒い衣服の女性。四枚の羽根が、まるで天使のよう。

 キャスターが、バングレイを睨み、そしてブライを見下ろした。

 

「ブライ。貴方のオーパーツを、いただく」

「キサマ……ムーを汚す愚か者……! ムーの誇りにかけて、キサマのオーパーツを返してもらおう」

 

 ブライはバングレイを蹴り飛ばし、その剣をキャスターへ向ける。

 

 それを見たバングレイは、大笑いした。

 

「いいねえいいねえ! バリ、面白れぇ! 狩りの最中にもう一匹来やがった!」

 

 バングレイは、先ほどの機械をキャスターにも向ける。

 

「お前も、オーパーツ持ってんだな!? この星、本当に最高だぜ! クリスマス、最高だぜ!」

 

 喜びの声とともに、バ
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