聖夜の狩り
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かった。たとえ彼の顔がお面だったとしても驚かないだろう。
「俺にも聞かせろよ」
突如聞こえてきたその声に、コウスケとソロは口を閉じた。
いつの間に来たのか、路地の入口には青い宇宙人が寄りかかっていた。
「てめえは、バングレイ!」
六つ目の怪物、バングレイは、その黄色の目でコウスケとソロを吟味する。
「メリークリスマス! こんなめでてえ日に何男二人でこんな辛気臭えとこにいんだ? もっと外でバリ喚き散らそうぜ?」
バングレイはゆったりとしたペースで路地裏に入ってくる。
戦いによって少し傷付いた周囲の建物に、バングレイは鎌でさらに傷を増やしていく。
「あー……お前か」
バングレイは、どこからか取り出した手のひらサイズの機械をソロへ掲げて呟いた。
「お前、オーパーツ。持ってんだろ?」
「「!」」
バングレイの言葉に、コウスケとソロは身構える。
すると、バングレイの六つの目が「やはりな」とニヤリと歪んだ。
「コイツはいい! 地球から俺へのクリスマスプレゼントだ!」
バングレイは鎌をパンパンと叩く。
「お前、ブライって奴だろ? ムーの番犬」
「……」
ソロの雰囲気に、憤怒の感情が含まれた。
コウスケは、横目でソロを見つめながら、ビーストの指輪を再び装着した。
「おい、順番待ちだ。オレが今話しを聞いているんだからよ、少し待て」
「バリ! お断りだぜ。待つより奪う主義なんだよ、俺は!」
そう言い切り、バングレイはコウスケへ左手の鎌を振り下ろしてきた。コウスケとソロは同時にバックステップでそれを避け、街道に出る。
「なあああああああああクソっ! これじゃキャスターの情報漏れ損じゃねえか! へん〜しん!」
「ふん……電波変換!」
同時に、ビーストとブライへ変身。その様子を見て、バングレイは喜びながら裏路地より出てきた。
「いいねえ……! 三つ目のオーパーツの狩りの時間だ!」
「……消えろ」
ブライは、地面に拳を叩きつけた。
紫の衝撃波が発生、地面を伝いながらバングレイへ向かう。だが、「バリッ!」と地面を斬り裂いたバングレイには届くことはなかった。
「ブライの力、見せてみろ!」
バングレイはバリブレイドを持ち、鎌と二刀流でブライへ斬りかかった。
ブライも紫の拳に手を触れ、無より剣を創出する。その剣技で、バングレイと応戦した。
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