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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:16 帰投そして…
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超フォースメタルを暴走させた負荷により、イプシロンの内部機関は相当ダメージを受けており、しかもイプシロンを修理出来る技術を持つ存在はこの場にはいない。
誰の目から見ても、このままではイプシロンは助からないということが明白だった。
エックスは負荷で今にも倒れそうになる体を必死に支えながらターボバスターを構えた。
「何故だ…?何故超フォースメタルのミサイルなんて危険な兵器を!」
バスターを向けられたイプシロンは肩で息を吐きながら、エックス達を睨みつけた。
「力だ…。力をつけなければ、誰も私達の主張になど耳を貸さん」
「そんな!?他に何か方法があったんじゃないの!?」
「お前達連邦に“イレギュラー”扱いされた我々に、他にどんな方法があったというのだ!!」
「そ、それは…」
イプシロンの言葉にルインは閉口してしまう。
レプリロイドは一度イレギュラー認定を受けてしまうと、それを取り消すのは容易ではない。
例えイレギュラー化して正常に戻ったレプリロイドでも、しばらくの間は元イレギュラーのレッテルが付き纏う。
事実、イレギュラー化から正常に戻ったホーネック達は信用を得るまで元イレギュラーとして扱われた。
「私は動ける限り…お前達を…っ!」
立ち上がったイプシロンはアーマーから火花を散らし、苦しそうに喘ぎながらもエックスを攻撃しようとする。
「撃て、エックス!」
「うおおおおおおおっ!!」
ゼロの声が響き渡り、エックスのバスターから最後の一撃が放たれてイプシロンに炸裂したのだった。
目を開けられないくらい強い光が玉座の間に広がり、光が晴れて全てが見渡せるようになると地面に黄金の輝きを放つイプシロンの強大な力の動力源であり、心臓とも言える超フォースメタルがあった。
「これが、イプシロンの超フォースメタル…」
エックスは床から超フォースメタルを拾い上げ、切ない思いと共に胸の上で握り締めた。
「本当に…他に方法がなかったのかな?」
エックスの思いを代弁するようにルインが呟いた。
イプシロンの考えは危険極まりなかったが、イプシロン自身最初からイレギュラーだったわけではないのだ。
「ルイン…」
「勝ったのに…何だか…悲しいね…」
悲しげにエックスの掌に収まっている超フォースメタルを見つめるルイン。
「だが、いくら御大層なことを言っても、リベリオンがしようとしたことはイレギュラーだった」
ゼロが、親友と後輩の肩に諭すように手を置いた。
「一歩間違えれば世界を破滅させるところだったんだ。」
「その通りだ。俺達は間違ってはいない」
「でも…」
アクセルとゼロの言葉に何か言おうとしたが、何が正しいかどう
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