暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:15 玉座
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
仲間達に背中を押された2人は、休むことなく通路を駆けていく。

ダックビルモールはマッシモが、ラフレシアンはマリノとシナモンが、ナインテイルズはゼロとアクセルが抑えてくれた。

仲間達の想いに応えるためにも、自分達は負けられない。

玉座の間に着いた瞬間、2人は目の前の男に武器を構えていた。

「イプシロン!!」

「貴様の企ては…リベリオンはもう終わりだ!!」

ルインがZXセイバーを、エックスがターボバスターを構えながらイプシロンを睨むが、バスターとセイバーを突きつけられてもぴくりともしないイプシロンの表情は、バイザーの奥の瞳から固い意思と決意を持ってエックスとルインを見据えていた。

あの時と同じように、最強のイレギュラーハンター達を前にしても恐れることなく、しかも他を圧倒するその威圧感はまさに強者揃いの反乱軍を統べる覇者に相応しかった。

「イレギュラーハンターか…」

エックスとルインを見据えながら、立ち上がるイプシロン。

「…ミサイルの超フォースメタルを回収し、我らが“牙”を奪ったと考えているならそれは間違いだぞ?」

「…どういうこと?」

イプシロンの言動にエックスとルインは疑問を抱いた。

スカーフェイスもそうだったが、イプシロンはエックス達が超フォースメタルを回収したことに何の疑いも抱いていない。

「(スカーフェイスも言っていたが、リベリオンが超フォースメタルを回収した訳ではないのなら、一体誰が超フォースメタルを…?)」

エックスが思考を巡らせようとした瞬間、イプシロンは身に纏ったマントで隠された胸の動力炉部分に触れた。

「超フォースメタルはまだここにある!邪魔なお前達を排除し、次にこの我が身をミサイルの弾頭としよう!!」

「なっ…!?」

「あなたは正気なの!?」

エックスとルインはイプシロンの発言に目を見開いた。

自らの身を滅ぼしてまで理想を実現しようとするのは正気の沙汰とも思えないが理想に燃えるイプシロンの瞳は冷静であり真剣そのものだ。

止めなければと、エックスは無意識にバスターを構えていた。

「そんなことはさせるものか!!」

武器エネルギーはフルの状態で放たれたショットは凄まじい勢いでイプシロンに向かっていき、イプシロンに直撃するかと思われた瞬間に何者かが乱入した。

突然の乱入者に流石のイプシロンも目を見開いた。

「スカーフェイス!?」

イプシロンの前に、スカーフェイスが両手と両足を広げて立ちはだかっている。

ターボバスターの最大威力をまともに喰らったにも関わらず、大してダメージを受けていない。

「総統。この場はお任せください!!あ奴らは…エックスとルインは戦いの中で成長する力を持ちます。こ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ