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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十九話〜公開意見陳述会(中編)
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「じゃあみんな。行くよ!」



side シャマル


六課へと来た襲撃者。ガジェットによるサポートやコンビネーションの良さに私とザフィーラは追い込まれていた。既に隊舎も半壊状態である。


「たった二人でよく粘ったね。でも、僕のIS、レイストームの前では抵抗は無意味だ!」
「クラールヴィント、防いで!」
[yes.]


放たれた光線を防ぐ。が、長くはもちそうにない。


「うおおおおおお!!」


大本の術者を攻撃するため、ザフィーラが飛び上がるが、


「ディード」
「IS、ツインブレイズ」


もう一人に叩き落されてしまった。


「がっ!」
「ザフィーラ!しっかりして!」


傷が深い。が、治癒に回す余力が今の私にはない。


「あきらめなよ。これであんた一人だ。いったい何ができる?」


その問いかけに、


「ここの守りを託されたからにはあきらめるわけにはいかないのよ!」
「ふーん。だけど、これも防げるの?」


そういってガジェットを呼び寄せ、私に向けて一斉射撃をしてきた。


ここまでね……みんな、ごめんなさい…
そうして私は目を閉じた。



side はやて


「!!!」


この感覚は……


「はやて、どうしたの?」


カリムが心配そうに聞いてくる。


「シャマルと、ザフィーラが……」
「!!まさか……」
「シグナム、ごめん!ここお願いや!!」


10年前と同じ感覚……みんなが消えた時の感覚……そんなことにはもうさせんって決めたのに……!
一心不乱に廊下を駆け、通信が通りそうな地下へと向かう。と、


「八神二佐!少しお話が……」


シスターシャッハと会った。


「ごめん!今急いでるんや!」
「ランスさんから伝言です!“万が一の時は使え”と!!」


シスターの言葉に手の甲を見る。そうや、もし重症だとしても治癒のルーン魔術が使えるランスなら……
そう思った私は、


「我が青き騎士よ!令呪をもって命じる!今すぐ六課の隊舎へ戻り、シャマルとザフィーラを助けて!」


令呪の一角がまた減り、その代わりに手の甲から莫大な魔力があふれた。



side フェイト


それは突然だった。


「これは!!」


ランスが驚いた様子でそういった次の瞬間、彼の姿はここにはなかった。


「ランスさん!?」
「いったいどこに……?」


だが、私はこの現象を知っていた。直接見るのは初めてだが。


「二人とも、落ち着いて。ランスは無事だから。今は六課に急ぐよ!」
「「は、はい!」」



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