第六十三話 お家に帰ってその二十六
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ですが阿波野君には自然にこの言葉が出てしまいました。
「本当に」
「そうされたら僕も」
「嫌よね」
「暴力反対です」
「だったらいいわね」
「態度には出さないことですか」
「そう、出来る限りしないけれど」
暴力だからです、やっぱり暴力はよくないことです。
「いいわね」
「気をつけないと駄目ですね」
「そうよ、というかね」
私はさらに言いました。
「長池先輩は本当にいい人だから」
「僕も嫌いにならないですか」
「じっくりお話すればね」
「そうでしょうか」
「そうよ、阿波野君も絶対によくしてくれるから」
「そうですか」
「そう、親切な人だから」
しかもよく気がつく人です。
「物凄く優しいのよ」
「じゃあ」
「あとね」
「あと?」
「本当に嫌な顔にはならないことよ」
このことを念押ししました。
「そのことは守ってね」
「僕どうしても顔に出ますが」
「そこを気をつけてね」
「先輩がそこまで言われるなら」
「いいわね、その時お茶とお菓子も出すから」
阿波野君にこのことも言いました。
「それを食べて笑顔になってね」
「甘いもの食べてですか」
「うちは有り難いことにお菓子いつもあるから」
信者さんに和菓子の老舗のお店があるからです、このお店は繁盛していていつもお客さんで賑わっています。
「それを食べてね」
「笑顔にですね」
「ええ、なっておいてね」
例え先輩が嫌いでもと言葉の中に入れました。
「いいわね」
「そういうことですね」
「ええ、そうよ」
こうも言いました、そうしたお話をして一旦お家に戻ってそこからも阿波野君とお話をして彼が帰ると送って私の生活に戻りました。
第六十三話 完
2020・2・6
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