暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十三話 お家に帰ってその二十五

[8]前話 [2]次話
「この町に住んでね」
「奈良からですね」
「よかったらね」
「そうさせてもらいますね」
 私に笑顔で応えてくれました。
「是非共」
「それじゃあね、あと先輩とのお話はね」
「手配してくれるんですね」
「阿波野君当分ここにいるのよね」
「教会にも毎日でも」
 来てくれるというのです。
「そうさせてもらいます」
「それじゃあね」
「丁度いいですか」
「ええ、だからね」 
 それでと阿波野君に応えました。
「こちらでやらせてもらうわ」
「教会であの人とお話しますか」
「そうなるわ、あと絶対にね」
「嫌わないことですね」
「よくわかったから」
 私もです。
「阿波野君は本当に嫌いな相手には床るだから」
「顔に出てですね」
「態度にも出るから」
 それもあからさまにです。
「というか嫌いな相手全力で嫌うから」
「そうした人間ですからね」
 自分でも言います。
「だからですね」
「そう、だからね」
 それで、です。
「先輩をまだ嫌いなのはわかるから」
「絶対にですね」」
「最初から態度に出さないで」
「出したらどうしますか?」
「はったおすわよ」
 本気で言いました。
「いいわね」
「はったおすですか」
「そうよ、妹達にもしたことないですけれど」
 怒る時手をあげたことはないです、そうしたことをしても何にもならない、恐怖を与えるだけだと考えているからです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ