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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十八話〜公開意見陳述会(前編)
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こえん!もう少しはっきり言えんか?)
(き…えんのは……らもお…じだ!じょ…きょうだ!)


恐らくは状況かな?この場合はそれしかないやろうし。


(最悪や。AMFでシステムがダウンして閉じ込められた。幸い、なのはちゃんとフェイトちゃんは外や。二人だけでも前線に連れ出して!)
(りょ…かいだ!)


それで念話は途切れた。


「主…?」
「今何でかわからんけど士郎と念話がつながった。概ねこちらの状況を伝えられたからなんとかなる」


今回はみんな頼りや。私たちはここから動けん………頼むで!



side 士郎


状況を何とか知ることはできたが、


(どうだったよ?)
(ああ、最悪だ。パスによる意思疎通、こんなところにまで影響があったとはな)


パスが不完全なことにより、ところどころにノイズが入ってしまっていた。だが今はそれよりも優先すべきことがある。


「このガスは麻痺性です!耐性データを送るですよ!」


リインフォースが全員にデータを送る。私たちには必要ないが、送られてきたので使用しておく。
そのとき、通信が復活したロングアーチより連絡が。


「本部に向かって航空戦力!ランクは推定Sです!」
「あたしとリインが出る!ランス、衛宮、下は頼む!」
「ああ」
「任しとけ」
「それと、こいつらも頼むぞ!」


預かっていたシュベルトクロイツ、レヴァンティン、ヴィンデルシャフトをフォワードに渡すヴィータ。


「リイン!ユニゾン行くぞ!」
「はい!」
「「ユニゾン・イン!」」


いつもの赤い騎士甲冑が白くなり、髪の色が薄くなるヴィータ。
そのまま空にあがり、魔力反応のする方に飛んで行った。




side なのは



「なのは、そっちはどうだった?」


本部内の状況確認をしていたフェイトちゃんと合流する。


「どこも隔壁ロックがかかっちゃってた。中のはやてちゃんとも通信は繋がらなかったよ」
「こっちもダメ。エレベーターも動かないし、外への通信もつながらないから皆混乱してる。騒ぎは抑えてきたけど……」
「このまま黙ってるわけにはいかないね。ちょっと荒業になるけど、フェイトちゃん、付き合ってくれる?」
「当然!」


そうして私たちは近くの局員の手を借りてエレベーターの扉をこじ開けた。


「これなら行けそうだね」


エレベーターのワイヤーを掴み、手を魔力で覆うことで摩擦から守る。そしてそのまま下へと降下した。


「こんなの、陸士訓練校の時以来だよね。やっといて損なかったよ!」
「緊急時の合流地点も教えてあるし、あっちには士郎君たちもいる。そこまで急ごう!」


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