第二話 はざかいの時その二
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「やっぱりあの娘は派手好きだけれど」
「お姉ちゃん外見だけでしょ」
「それはわかっているけれど」
「それでもなの」
「あの派手さがね、お父さんも気にしてるのよ」
愛の派手さはというのだ。
「本当にね」
「だからお姉ちゃんとお話することはなの」
「どうかとも思うけれど」
「それでも色々聞けるし」
世の中のことをというのだ。
「お話してもいいのね」
「どうかとも思うけれど結論を言うとね」
物事を総合的に考えてのことである。
「そうなるわ」
「そうよね」
「お母さんもね、あれで頭がいいし世の中のことも知ってるから」
「私にとっては本当のお姉ちゃんみたいよ」
「頼りにしてるのね」
「子供の頃からね」
「愛ちゃんは子供の頃から咲を可愛がってるし」
このことは母もそして父も知っていることだ、愛はお互いが子供の頃から咲をよく可愛がっていて何かと教えて護ってもきているのだ。
「それでよね」
「喧嘩したこともないしね」
「愛ちゃんは優しいしね」
「そうよね」
「だからね、愛ちゃんともね」
「話してよね」
「やっていってね」
こう娘に話した。
「春休みの間に」
「世の中のことも聞いておくのね」
「そうしてね」
「お家にいてもやること多いのね」
「そうよ、じゃあ高校に入るまではね」
「出来る限りお家にいることね」
「そうしていなさい、ただずっとお家にいてもね」
これはこれでというのだ。
「よくないわよ」
「運動不足になるのね」
「あんた元々あまり運動しないけれど」
基本インドア派だ、だから部活も漫画研究会だったのだ。
「一日一万歩位はね」
「歩かないと駄目なのね」
「さもないと運動不足になるから」
だからだというのだ。
「お散歩はね」
「するべきね」
「そう、だからね」
母は娘に笑って話した。
「犬のお散歩はね」
「行けっていうのね」
「そう、朝と夕方ね」
一日二回というのだ。
「言ってきてね」
「わかったわ」
咲の返事は即答であった。
「行って来るわね」
「そこで嫌とは言わないのね」
「だって言ってもね」
それでもとだ、母に反論した。
「退屈なままだし運動不足になるのもね」
「嫌でしょ」
「私あまり太らない体質だけれど」
「やっぱり運動不足はね」
「学校にいた時は歩いていたけれど」
夏休みも冬休みも塾まで歩いていた、だから咲は文科系の部活でも毎日それなりに運動はしていたのだ。
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