第二章
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「だからね」
「はい、それでは」
「これからも頼むよ」
「接していきます」
キンバリーは所長に心からの笑顔で応えた、そして。
ニヤと毎日接した、ご飯をあげて優しい声をかけてだった。
犬舎も奇麗にした、そして。
ニヤが自分を見ても全く怯えなくなると。
次第に距離を詰めてそのうえでだった。
「ブラッシングもかい」
「はじめました、そして今度散歩にもです」
「連れて行くんだね」
「そうします、散歩が完全に出来たら」
その時はというと。
「いよいよかと」
「里親をだね」
「探してあげましょう」
「それがいいね、では」
「今度は散歩を目指します」
こう言ってだった、ブラッシングから。
ニヤを散歩に連れて行った、すると。
最初は少し歩くだけだった、ずっと動かなかったので体力が落ちていた。しかし少しずつ歩く距離が増えていき。
他の犬と同じだけ歩く様になった、そして。
「ワン」
「この通りです」
キンバリーは自分を見ると立ち上がって尻尾を振ったニヤを見つつ所長に話した。
「僕を見るとです」
「笑顔でだね」
「尻尾を振ってくれる様になりました」
「そうなったんだね」
「はい、そして」
それでというのだ。
「もうです」
「ここまでよくなったらね」
「里親を探せます」
「そうだね、じゃあね」
所長も頷いてだった。
ニヤの里親を探した、そしてだった。
実際に彼女は優しい人に貰われた、この時キンバリーはニヤの頭を撫でて彼女に笑顔でこう言った。
「君はこれから幸せになるんだよ」
「クゥ〜〜ン」
自分と別れることが悲しそうな彼女にさらに言った。
「だから悲しむことはないんだよ」
「そうだ、もう大丈夫だ」
所長も彼女に言った。
「だから笑顔で旅立つんだ」
「いいね、今から幸せになるんだ」
キンバリーはまたニヤに話した。
「笑顔でいよう、いいね」
「ワン」
ニヤはキンバリーの言葉を理解した、そして。
尻尾を振った、そうしてだった。
飼い主になる男性のところに向かった、その後で。
キンバリーは飼い主の家に行ってそこでニヤを見た、するとニヤは毛並みがよくしかも施設にいた時より太りよく動いていた。
その彼女の頭を撫でて飼い主に話した。
「大事にしてくれているのがわかります」
「いい娘ですね」
飼い主はこうキンバリーに答えた。
「ですからこれからも」
「幸せにですね」
「していきます」
「そうして下さい」
「はい、この世に生まれたからには」
「誰もが幸せにならないといけません」
「私もそう思いますので」
「これからも宜しくお願いします」
キンバリーは飼い主に笑顔で言った、ここでニヤは飼い主のところに自分から行った。そ
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