第二章
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「生後三週間位で雌だそうよ」
「そうか、女の子か」
「だから名前はね」
「女の子の名前にするか」
「ロージーはどうかしら」
「いいね、その名前にしよう」
夫は妻の言葉に頷いた、こうして猫の名前はロージーとなった。
ロージーはリロに育てられいつも彼女の傍にいて。
「猫じゃないよね」
「犬みたいな仕草するわね」
母は息子に笑って話した。
「ロージーは」
「リロがお母さんだからかな」
「きっとそうよ、けれどね」
「それでもなんだ」
「それでいいわ」
こう言うのだった。
「お母さんに教えてもらったことだから」
「猫なのに犬みたいでもいいんだ」
「それもね、種類が違っても」
犬と猫だがというのだ。
「リロはロージーのお母さんだから」
「トーマスとアルフとも仲がよくてね」
「バンビともね」
「けれどリロに一番懐いてるから」
「リロに似るのよ」
母である彼女にというのだ。
「だからきっとロージーもお母さんになったら」
「リロみたいなお母さんになるんだ」
「きっとね」
息子に笑って話した、そして実際にだった。
リロは大人になるとだった。
家に新たな家族が来た、九匹の子猫達だ。ロージーは子猫達が来るとすぐに彼等の傍に来てそうしてだった。
「ニャア」
「あっ、面倒を見るんだ」
「そう言ってるみたいね」
夫婦はそのロージーを見てわかった。
「どうやら」
「リロみたいにするんだね」
「そうね、お母さんみたいにね」
「自分がお母さんになるんだね」
「それならね」
妻は夫に笑顔で話した。
「そうなってもらいましょう」
「そうだね、リロが大好きな娘だから」
「リロみたいになってもらいましょう」
「子猫達のお母さんにね」
「なってもらいましょう」
二人で話した、そして。
ロージーはいつも子猫達の傍にいて彼等の面倒を見た、それはまさに彼女がリロにしてもらっていたことだった。
それで子猫達はロージーによく懐き。
それからリロや他の家族とも親しくなった、一家はそんな猫達を見て目を細めさせた。
「ロージーもいいお母さんになったな」
「そうよね」
「リロみたいにね」
「リロに育てられたから」
「リロみたいないいお母さんになったわね」
「そうなったね」
今も子猫達と一緒にいるロージーを見た、見れば彼女は今は眠っている子猫達を守って丸くなって見守っている。
その猫達を見て一家はさらに話した。
「これからも」
「ええ、ロージーにはいいお母さんになってもらいましょう」
「リロみたいにね」
「ワン」
リロもいた、今彼女は二匹の犬の子供と兎の子供と一緒にいるが。
やはり眠っている彼等を守って丸くなっている、一家はその彼女も見て笑顔になった。どち
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