暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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添って泣いてたアミタに呆れ顔を見せた。

「わ、判ってはいますが、それでも大切な妹が傷つけば動揺はします!」

「はいはい、もう泣かない泣かない」

そんな2人を見守ってるとイリスが、「ねえ、ルミナ。一体あなたに何が起きたの?」って聞いてきた。私は「前世の私が悪さをしてきたんだ」って答えながら、分解スキルを・・・ううん、干渉能力を発動させる。発動のやり方はなんとなくだけど、テルミナスが発動させていたからか解るようになってる。

――魂や精神、幽体などの概念的存在への虚数干渉もある――

発動するのはもちろん虚数干渉。私の大切な友人を傷つけるようなヤバい前世の意識は今日ここで、確実に消し去ってやる。イリスが「だ、大丈夫? また人格変わってない?」って不安そうに聞いてきたから、「大丈夫。私だよ」って目を伏せながらだけど微笑んで見せた。

――虚数干渉――

上手くいったと判る。そっと右手を胸へと突き入れると、イリスやアミタ達が息を呑んだのが判った。まぶたの裏、心の海の中で「テルミナス」と最後の邂逅を果たす。

(あなたには消えてもらう。文句は言わせない)

(別に。私は・・・人間が嫌いだった、ううん、今でも嫌い。くだらない理由の元に平気で家族を、友人を、他人を殺し、自然を破壊し、戦争を起こして星を汚すクズども。けど、私との最期の戦いの折、シャルロッテとルシリオンは私に言った。それでも人間を信じてるって。馬鹿馬鹿しい。だから力ずくで否定してやろうと思ったら・・・フッ、返り討ちになって殺された)

(そんなあなたが人間としてまた生まれたことに対して、やっぱり・・・)

(苦痛だったね。私の人間嫌いは結局変わらず、いつあなたの体を乗っ取ってやろうかと考えていたけど・・・。まぁ、こういう終わりっていうのも私らしいかな。いいよ、アルテルミナス。私を消し去るといい。恨みはしないし、今度こそ人の世から消えることへの安堵感の方が強い)

(そう・・・。あのさ、知っていたら教えてほしいんだけど、あなたの自我っていつくらいから芽生えてた?)

(?・・・生まれた瞬間から意識はあったけど。まぁ表に出られないように封印されていたけど。それがなに?)

(私の本当の親のことについて何か知ってたら・・・。っていうか、封印? 誰に?)

(誰って。あなたをこの世界に産み落とした奴に決まってるでしょ)

私は孤児で、5歳まで聖王教会系列の孤児院で育てられ、そこの院長に“アルテルミナス”の名を貰い、そしてマルスヴァローグ家に養子として引き取られた。だから実の両親のことを知らない。けど今、私の親のことを知る存在が目の前に・・・。

(教えてって言ったら、怒る?)

(別に。私の魂からあなたを生み出し、私の人格を封印したのが、あ
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