暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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としたの。おかしい?)
(当たり前だ! どうして!?)
(どうして? 私がシャルロッテとルシリオンに殺されたから)
また記憶が流れる。今度はイリス(というよりは騎士シャルロッテ)も真っ白な神父服を身に纏い、黒の神父服のルシルの持つ十字架とは別のデザインの十字架を携えてる。そうしてテルミナスVS騎士シャルロッテ&ルシリオンが始まったんだけど・・・。
(こんなの見ていたくない! 早く私の体を返せ!)
私がそう叫ぶとテルミナスの記憶映像が消し飛んで、アイツが見てる視界がパァッと広がった。テルミナスはイリス達と本格的な戦闘に入ってたから、私は全力でやめろって叫んだ。
(クスクス。だったら体の支配権を無理やり取り戻せばいいと思うの。この体の持ち主はあなたなんだから、前世の意識である私に負けるはずがないもの。ほらほら、どうしたの?)
(お前えええええええええ・・・!)
なんとかして自分の体を取り戻すため、テルミナスを引っ込ませられるように強く念じる。その間にもテルミナスはイリス達へと攻撃を仕掛け、イリス達は反撃することなく避けて、防いで、私を傷つけないようにしてくれてた。でも、とうとうテルミナスの右手がキリエの左腕を掴んだ。まずいと思ったけど、もうどうしようもなく。
(コレもさっきの2人と同じ、エインヘリヤルで間違いない。なら、シャルロッテ殺しには邪魔だし、壊してもいいよね)
キリエの左腕がガシャァン!とガラスみたいに砕け散った。外界の音声が届かないから聞こえないけど、アミタの上げる悲痛の叫びは聞こえずともしっかりと私の心に届いた。私の胸の内に渦巻くテルミナスへの怒りと、自分への不甲斐なさ。
(いい加減にしろ・・・馬鹿野郎ぉぉぉぉーーーーーーーー!!)
視界が暗転する。次に視界が晴れた時、私は自分の体を取り戻したんだって判った。自分の意思で視線を操れる。真っ先にすることは、「ごめん! 大丈夫!?」って、キリエの心配だ。だけどすぐに駆け寄らず、警戒を続けるイリス達を安心させることからだ。
「ルミナ! 本当にルミナなの!?」
「うんっ! 本当にごめん! けどもう大丈夫! 体は取り返したから!」
体を90度曲げて深く謝罪する。するとイリスは「もう! 馬鹿! 怖かったんだから!」って涙声で叱責。でもすぐに私に駆け寄ってハグしてくれた。私をイリスの背中に両腕を回してハグのお返し。
「あ! えっと、キリエ! 腕は大丈夫!? すぐに治すから!」
「え? あー、このくらいへっちゃらよー♪」
そう言ってキリエは肘から先の無い腕を振るうと、テルミナスに砕かれた左腕を一瞬で再生して見せた。そして「アミタも、そんなに泣くほどじゃないでしょ? あたし達は“違う”んだから」って、キリエに寄り
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