暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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あの様子だと、もって後2発。次は桃髪の人間が盾になるのね。ううん、ひょっとして真っ先にシャルロッテから潰されるかも♪――
(そんなことさせな――・・・その呼び方・・・!)
何故か引っ掛かったテルミナスのシャルロッテ呼び。イリスのことをシャルロッテって呼ぶ人は、新旧の間柄関係なくまずいない。古くからの知り合いや家族はイリスって呼ぶし、たとえシャルロッテの呼称を使うにしても、フルで言わずにシャルっていう愛称が使われる。シャル呼びをするのは、イリスが局入りしてから親しくなった子だけ。そこに私の前世、テルミナスは関係ない。だからテルミナスも私に倣ってイリスって呼ぶはずだ。それなのにテルミナスはサラッとシャルロッテって呼んだ。まさか、って気持ちが強くなる。
――あれ? 言ってなかったっけ? クスクス。私、イリスっていう子の前世、シャルロッテ、それにルシリオンとも殺し合いをしたほどの仲なんだよ♪ クスクスクス――
(マジ・・・?)
私の考えを察したテルミナスがそう言ってきた。イリスの周りには、騎士シャルロッテと同じ魔術全盛時代を生きてた生まれ変わりが多く集まってるけど、まさか自分もそうだったなんて思いもしなかった。だったらなんで、私は魔術師化できないわけ?って沸々と怒りが・・・。
――魔術師? この私を人間と一緒にしないでほしいね。この身はかつて、あらゆる摂理をも従えた世界救済のかm――
「「「きゃああああああ!」」」
イリス達の悲鳴に、私の意識はテルミナスからあの3人に向いた。3人は雷撃女と腕の攻撃に苦戦を強いられてる。その様子に焦りが募るけど、体が自由に動かせないから苛立ちが最高潮に。
――じゃあ、こうしようか? 一時的に私に体を預ける。その後、あなたの意志で体の支配権を取り戻す。出来なかったら、そのまま私が成り代わり続ける。まぁその場合は、アルテルミナスっていう人間の死を意味するけど――
(そんなの、承服できるわけない・・・!)
だから自力で、テルミナスに頼らないように戦わないと。だけど魔法を使えない今はスキル頼りになるわけで。微量な魔力で、一歩間違えば人を簡単に殺せる分解スキルを扱いきれるかが不安になった。AMF程度なら問題ないけど、リンカーコアから魔力を直接奪われてすっからかんになってる今、私自身もスキルで死ぬ可能性が・・・。
――判る、感じる、察せられる。あなた、死を感じてる。ほら、紛い物の干渉能力を使っているから、いざという時にこんなことになるんだよ――
(紛い物・・・?)
――あなたが分解スキルって呼んでる力は、私が
霊長の審判者
(
ユースティティア
)
だった頃に使用してた干渉能力の劣化版。魔力で体の部位を覆わないと使えないなんていう、欠陥品に非ず――
(ユースティテ
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