暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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な腕。それらは握り拳をしていて、槍の穂のごとく下に向けて降り注ぎ始めた。
――メタルダイナスト――
――ロールバレル・バレットイメージ・インパルスバレット――
降り注ぐ腕からドクター?を護るように鉄のドームが作られて、さらにディエチの三連装ガトリング・“リレントスカノン”から放たれる何百発っていうエネルギー弾が、鉄のドームに着弾してヘコませていく腕を蹂躙していく。
「ほらっ! あなたもボサッとせずに動き続けなさいな!」
「アイル!」
グイッと左腕をアイルに引っ張られたとほぼ同時、ドクター?の言った通り半透明の腕が私の立っていた場所に出現していた。アイルに手を引かれながら空を翔け続ける私は、「フォートレス!」の3つのシールドを背後に移動させた。これでリンカーコアを狙ってくる腕から自分を護ろうとしたんだけど、アイルは「無駄ですわよ」って言ってきた。
――スクイーズマター――
≪全シールドに異常発生≫
「え・・・?」
メインユニットからの警告音で気付いた。後ろを振り向いてみれば、3つのシールドが大きな半透明な手に捕まっていて、今まさにグシャグシャと握り潰されていた。アイルが「生物以外には容赦ありませんわよ、彼ら近衛兵は」って嘆息した。
「そう。つまりは裏切り者の君にも、僕は容赦しないということだよ」
「っ!」
「すずか!!」
直近から聞こえてきた若い男の人の声。アイルは私の手を離すと同時に肩を蹴っ飛ばしてきて、私とアイルは大きく距離を開けた。蹴られた理由はすぐに判った。私の背後を狙って現れた腕から助けてくれるため。だけど、肩を蹴った「アイル!」の左脚が私の代わりに腕に掴まれて、バキバキッと引き千切られた。
「問題ありませんわ! この程度の損壊であれば、すぐに修復されますわ!」
引き千切られた箇所から漏れるのは真っ赤な血じゃなくて魔力だった。しかも新しく足が生成された。アイル達マテリアルは、シグナムさん達みたいな魔法生命体で肉体を得ていたはず。なのに今のアイルだと、まるで“闇の書”の闇の残滓、それか“エグリゴリ”のような純粋な魔力の塊・・・。あと・・・。
――変装した偽者でも、クローンでもない、ゾンビでもない、もちろん亡霊でもない。だが私だ、ジェイル・スカリエッティだ――
「(私ならすぐにたどり着ける、ドクター達の正体・・・)純粋魔力の塊でありながら生命の形をした存在・・・。まさか!」
ある1つの可能性に思い至ったけど、それはありえないと切り捨てようとした。でも、もし遺体を用意できていたなら・・・。可能性は0じゃない。
「考え事は後にしなさい!」
「あ、うん! ごめんね! 庇ってくれてありがとう!」
アイルの言う通り今はレイルさんを倒す
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