暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の手によって殺害されてしまったからね」

『で、では! あなたは一体・・・!? ドクターの仕草、口調! 偽者と断ずるにはあまりにも・・・』

「待ってくれ、ウーノ。それを話す。・・・あくまでこの体は本物ではないということさ。意識・人格・記憶、すべてはジェイル・スカリエッティそのものと言える」

「ということは〜、クローンですかぁ?」

「それも違う。変装した偽者でも、クローンでもない、ゾンビでもない、もちろん亡霊でもない。だが私だ、ジェイル・スカリエッティだ。ここまで言ったら、すずか君であればたどり着けるのではないかね?」

ここで私に話が振られて、シスターズみんなの視線を一斉に私に向いた。ドクター?の言葉を反復しようとしたんだけど、アルファがドクター?に対して「レイルに気付かれたわ。すぐにでも来るわよ」って報告したことで、私の意識は逸れた。

「そうか。すまないが娘たち、そしてすずか君。私だけではなくスキュラのことも気にはなるだろうが事情が変わった。T.C.のリーダー、王と呼ばれる彼の子ども達、近衛兵がやって来る。狙いは・・・――」

――ガーネットバインド――

「へ・・・?」

ドクター?の右手に装着されてるグローブ型デバイス(名前は確か、アナンシだったはず)の五指の先端に装着されてる鉄爪から伸びてきた赤いエネルギーの絃がぐるぐると私の腰に巻き付いてきたかと思えば、グイッと引っ張られてその場から離れさせられた。

「すずか君、君のリンカーコアだ!」

――スティールハンド――

「腕・・・!?」

私が今立っていた空間には半透明な人の腕がニョキッと生えていた。シャマル先生の転送魔法・旅の鏡を思い起こすまほ――魔術だ。そんな私のリンカーコアを狙ってきている腕に、トーレが一足飛びで接近して、右手首から展開されているエネルギー翼、「インパルスブレード!」で斬撃を仕掛けた。だけど、それより早く腕は消失した。

「っぐ!?」

かと思えば、すぐに出現してトーレの左脇腹に裏拳を打ち込んだ。よっぽどの威力だったみたいで、「トーレ!!」が何十mと殴り飛ばされた。

「すずか君! 君は立ち止まることなく動き続けるんだ!」

私を拘束していたバインドを解除したドクター?は、「シスターズ、スキュラ! レイルを迎撃する!」と声を上げて、続けてこの場に居ないオットー達に「また後で話そう」と優しく微笑みかけてからモニターを閉じた。

「クアットロ、チンク、セッテ、ディエチ、ウェンディ、それにトーレ! 私のことを信じてほしいとは言わない。しかし、すずか君は護ってほしい! 彼女はスカラボにいなくてはいけない大事な女性なのだ!」

――フィストカノン――

ドクター?の頭上に出現したのは30個くらいの半透明
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ