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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D真実への扉〜The last 1 steps〜
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ちのやり取りにチンクが「すずか。遊んでいる暇はないんだが?」って、怒りを含ませた声で注意してきた。私は「ごめん」とチンクに振り向いて一言謝ってから、アイルに向き直った。

「アイルが偽者じゃないのは間違いない。私にとってアイルはトラウマじゃないし、何より防護服がオリジナル仕様に変わり過ぎているし、受け答えが完全にアイルだもん」

「彼女、アイルという女性がすずかにそっくりなのはこの際は後回しだ。私が、私たちが知りたいのは、ドクターの姿をした奴が何者かということだ」

チンクの言葉にセッテとディエチが首肯した。そんな3人にドクターと思しき人は「少し待ってくれたまえ。トーレ達を置いて来てしまったからね」と研究所の方を見た。戦意がないことは察しているから私も倣って研究所の方を見た直後、4棟ある内の1棟の2階の一部の窓が割れて、そこからトーレ、ライティングボードに乗ったウェンディとクアットロが飛び出してきた。

「あー、あとは、ウーノとドゥーエ、セインとオットーとディード、ノーヴェも居ないのだね。確か、セイン達はフライハイト家の皆さん、ノーヴェはチンク達と一緒にナカジマ家のお世話になっているのだったね」

そう言ってドクターは3つのモニターとキーボードを展開してキーを打ち始める。私たちに合流したトーレとクアットロとウェンディが、ドクターの姿に目を見開いて「ドクター・・・!?」と絶句。ドクターは微笑みながら「久しぶりだね。少し待ってくれたまえ」と片手で制して、通信を繋げた。通信先はもちろん・・・。

『『ドクター!』』

まず本局スカラボでお留守番のウーノとドゥーエの2人。モニターに被り付いているかのような2人の顔のドアップが1つのモニターに表示された。続けて別のモニターに映ったセインが『えーーー!?』って絶叫。側に居るオットーとディードも目を丸くして驚いてたんだけど・・・。

(ヴィヴィオ達も一緒なんだ。まぁ護衛だから当然だけど・・・)

モニターの端っこには私服姿のヴィヴィオやフォルセティ、そのお友達の姿があった。トレーニング用品店の前みたいだし、お買い物に来たんだね。最後のモニターに映ったのは、ナカジマジムの経営者であり会長として引き続きヴィヴィオ達を指導しているノーヴェで、『うえ!? ドクター!?』って驚きを見せた。
セイン以下のセッテ、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディードは、プライソンに捕らわれていた時期が長かった。だけどその中で、僅かの間でもドクター達と過ごした時間を大切な思い出として持っているから、こうしてドクター?との再会には驚きや嬉しさを見せている。

「一先ず私が本人か偽者かで、目の前に居るトーレ達が混乱しているから、その説明からさせてもらうよ。簡単に言うと、本人ではない。本当の私はプライソン
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