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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
代・表・滅・殺(下)
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ヴァントさえ使えなけりゃウンコ以下のゴミクズ野郎なのによ!!」

サーヴァントの動きを封じて高笑いする恋。
うん。笑えてくるよマジで。
てめぇがそんなもんごときで勝った気でいる姿はな!

「そんなもんでおれ達を止められると、思ってんのかい?」
「…なんだ今の声? うそだろ?どうして…どうして!?」

奴の背後から聞こえてきた声。
そしてからんからんという下駄特有の歩く音。
自分のサーヴァントのものではない。
後ろにいたのは

「…どうして?どうして動いてやがる!?ゲロマンコ風情が…!!!」
「さぁ、どうしてだろう、ナっ!!」

北斎。葛飾舞のサーヴァントだ。
振り返ると力一杯振るわれる大筆。
全力を込めた大筆のビンタは奴の顔にクリティカルヒット、
勢いのままくるくる回転しながら吹き飛んだ。

「げぶぅ!!」

強化ガラスにぶちあたり、何が起きたか分からない恋は辺りを見回す。

「まずは一発。これは前の世界で強姦しまくった分だ。」
「ひ…来るな!!来るなゲロマンコがァ!!」

筆に青い炎が宿る。
ごうごうと立ち上るそれは、北斎の怒りの感情を表しているようでもあった。

「どうして!?どうして俺様の令呪が!!」
「だそうだ。教えてやったらどうだ?マイ。」

恋の視線が北斎の後ろにいる舞へと移る。
何の変哲もない弟。
だが彼の目、普段は前髪で隠されている右目は今、黄色く光っていた。

「な、なんだそれ!?」
「"霊基描換"」
「お、俺様の…俺様の技をパクったって言うのか!?」
「ううん。だいぶ違う。僕のものはお前のものなんかよりもずっと上だ。」
「!?」

葛城恋は自分の体液…ストレートに言えば精液を体内に入れたサーヴァントの霊基を自由に書き換えることが出来るスキル、"霊基書換"を持っている。
しかし、そんなチートじみたスキルを持っているのは、彼だけではなかった。

「お前だけが使えると思うな。お前ができるのなら僕にも出来る。お栄ちゃんが教えてくれたものだ!」
「お前が…? ふざけんな!!低学歴クソガイジのてめぇごときが俺様の真似なんざ生意気なんだよ!!」
「真似?そりゃどうだろうナ?」

この舞も、それと同じものを持っていた。
しかし、

「お前が"書く"なら僕は"描く"。僕の霊基描換はお前みたいな回りくどいことをしなくても、"見ただけ"で霊基を描き換えられる!」
「!?」

今までは使えなかったがゴッホに怪我を治してもらった際、"あちら側"と再接続したことで使えるようになったとか言ってた。

「お前が書き換えたものを僕が即上書きする。そして上書きし返されないように僕が今の霊基を固定した!鉛筆で書けたものは消せたとしても、墨で描いたものは消せ
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