暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:11 ボロック
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とうございます!」
2人の味覚は設定年齢相応なので甘いカフェオレ。
気の抜けない砂漠での任務だったのでこの一杯は至福の一時であった。
「そこまで喜んでもらえると嬉しいぜ。それじゃあ俺はちっと寝るから」
「あ、うん、お休み…ねえ、みんなに相談があるんだよね」
【?】
「ルナにさ、お返ししたいんだよね。日頃の」
「あ、私もお返ししたいです!」
アクセルの言葉にシナモンが同意して、ルインも頷いた。
「確かにね、武器のメンテナンスに美味しいご飯まで作ってもらってるんだからお返ししないと罰が当たるよね」
「しかし、肝心の礼はどうする?ギガンティスでルナの嗜好に合いそうなのは見つかるのか?」
「そうだな、新しいメンテナンス道具は…要らないな」
ルナは遥か昔から愛用している工具がある上に彼女が使いやすいように独自に手を加えているので、どうしようもないくらい破損しなければ買い換えないだろう。
エックスは再び悩みだす。
「そんなに難しく考えなくて良いだろ?ルナがやってることで役に立ちそうな物を考えなよ」
「うーむ、ギガンティスで彼女がメンテナンス以外でしてるのは……料理だ!料理で何か役に立ちそうなのはないかな?」
「器具も愛用してるのがあるから要らないでしょ?」
「確かにな」
マッシモのアイデアも良かったが、器具も愛用しているのがあるので不要だろう。
「じゃあエプロンはどうですか?」
「エプロン?」
「はい、ルナさんが使っているエプロン…凄く汚れていたので、新しいのが必要なんじゃないでしょうか?」
「それだ!」
エプロンなら使い捨てになるから新しいのを用意しても問題ない。
「でも、今のギガンティスで日用品なんて売ってるかね?」
リベリオンの反乱で需要があるのは武器や戦闘用アイテムにフォースメタルに非常食類なので日用品はかなり厳しいのではないだろうか。
「大丈夫!私に任せて!布さえあれば私が出来るから!みんなは布をかき集めてきて!!」
【了解】
ルインが準備を始めて、アクセル達はセントラルタワー中から布をかき集めてきた。
布を選別してルインは早速裁縫を開始し、しばらくして出来たのは橙色のシンプルなエプロン。
何となくルナには橙色が似合いそうだと思って縫ってみた。
「はい、完成」
「おー、あんた不器用そうなのに意外だね」
「マリノ、後で向こうでO☆HA☆NA☆SHIしようよ」
「じょ、冗談だよ冗談。そんな怖い顔で笑うなよ…」
不吉な笑みを浮かべてにじり寄ってくるルインにマリノは顔を引き攣らせながら逃走した。
「それじゃあ、早速持っていこうか」
「はい!」
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