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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:11 ボロック
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ンが膝をついてしまう。
「ルイン?…ぐっ!?」
同じように体の不調を感じたゼロも膝をついてしまう。
「な、何だいこれ?急に体から力が…」
「か、体の機能が麻痺していきます…」
「ま、まさか…この歌声は、相手の機能を徐々に停止させていく技なのか…?」
「そうでーす!いくらあなた方が強靱なアーマーを纏っていても、私には通用しません。何故なら私はこの美しい美声による内部破壊という戦いを得意としているのですから。きょ〜っほっほっほ!!」
「や、やばいよ…意識が朦朧として…」
「ぐっ…好きにさせてたまるか…!チャージショットだ!!」
チャージショットがQビットと背部の音叉に炸裂し、破壊されたことによってボロックの歌声の威力が急激に下がる。
「え?」
「くっ…お前の歌声は背部の音叉とビットによって増幅させていたんだろう?つまりビットと音叉さえ破壊してしまえば、お前はほとんどの攻撃手段を失う!!」
「きょ!?ま、まさか私の能力の弱点を見抜くとは!」
「お前の戦い方を見ていれば気付かん奴などいない!!」
ゼロの尤もな発言と同時に歌声から立ち直った全員がボロックに一斉攻撃を仕掛ける。
「バイタルスクラッチ!!」
「チャージセイバー!!」
「零式乱舞(コマンドアーツ)!!」
「ハイパーダイブ!!」
「阿修羅ナックル!!」
「ベルセルクチャージ!!」
「これで終わりだ!チャージコレダー!!」
全員がハイパーモードを使い、ボロックに向けて強烈な一撃を喰らわせる。
因みにチャージコレダーは無属性攻撃なので通用する。
「うぎゃああああああああ!!」
全員の攻撃を喰らったボロックはゴロゴロと転がりながら装置に激突した。
「ぐっ…レジスタンス共め…ここまでやるとは…あ、ああ!!」
エックスの足元に落ちている超フォースメタルを見て、ボロックは慌てる。
「イプシロン様から頂戴した。大事なフォースメタルが…んしょ…んしょ…んしょ…」
「「………」」
無言でボロックの眼前に武器を翳して牽制するゼロとルイン。
「ぎょ!?ぬうう……止むを得ない!ここはひとまず…撤退だーーーっ!!」
見た目から想像もつかないくらいの速さで転送システムに乗り込むボロック。
転送の光に包まれたボロックは次の瞬間消えた。
「何だ…歌声にさえ気をつければ大したことない奴だったな」
「まあ、見た目的にも戦闘に向いてそうには見えなかったしね」
「よし、とにかく。装置を止めることが出来たぞ。」
確認のために早速基地に通信を入れるエックス。
無線機のディスプレイにはガウディルとアル、ルナの姿が鮮明に映る。
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