暁 〜小説投稿サイト〜
SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第一章 〜再会と出会い〜
その九
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)の話でもしているのだろう。
「よーし、全員席につけ」
チャイムが鳴り、撫子が教卓の前に立つ。
「もう知ってる奴もいると思うが転入生を紹介する。入って来い」
教室の戸が開き、柳哉が入って来ると同時に女子達から小さな歓声が上がった。
「よし、まずは自己紹介からだ」
はい、と答え黒板に名前を書く。
「水守柳哉といいます。稟と楓の幼馴染で八年前までこの町に住んでいました。まあ、よろしくしてやってください」
軽く頭を下げると、拍手が起きる。それが終わると生徒達の好奇心に満ちた視線が集まる。
「分かった分かった。特に連絡事項は無いからな、ここからは転入生への質問タイムだ」
はあ、と小さくため息をつきながらも空気を読んでそう言う撫子だった。
* * * * * *
そして昼休み。
ちなみにバーベナ学園は始業式の後にも授業がある。
「それで稟ちゃん、彼が噂の転校生?」
昼食を摂るため屋上に上がった稟達を待ち受けていたのは、短い緑の髪に黒のリボンをした上級生、時雨亜沙と長い金髪におっとりとした雰囲気をもつ同じく上級生、カレハの二人だった。
「ええ、そうですけど。もう三年のほうでも噂になってるんですか?」
「そりゃそうよ。なんたって“あの”稟ちゃんと楓の幼馴染なのよ? 噂にならないほうがおかしいじゃない」
「亜沙ちゃん、それだけではないでしょう? 授業中もずっとそわそわしておられましたのに」
「カ、カレハ!」
「照れている亜沙ちゃん、可愛いですわ。まままぁ♪」
スイッチオン。
「なあ稟」
「これもいつも通りだ」
疲れたような声で答える。
気を取り直して自己紹介。
「水守柳哉と言います。よろしくお願いします、先輩方」
「ボクは時雨亜沙。稟ちゃん達とは中学時代からの付き合い。よろしくね」
「カレハと申します。よろしくお願いいたしますわ」
一つ気になる点があったが今は聞かないでおこう。いただきます、と昼食開始。
「で、だ。柳」
「ああ、今朝の事だろ?」
「何の事?」
どうやら亜沙は今朝の騒動は知らないようだ。
「俺が神族と人族のハーフだって事です」
「!」
「まあ、そうなんですか」
稟達が二人に今朝の出来事を話す。その最中、亜沙が若干険しい表情をしていたことに気づいていたのは柳哉だけだった。
「でも、どうして教えてくれなかったんだ?」
稟の疑問はもっともだ。
「出会った当時のこと、覚えてるか?」
「ああ」
忘れてなどいない。当時の柳哉は他人を
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