暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:10 フェラム
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
斬り上げが炸裂した。

「ぐっ!!」

斬り上げをまともに喰らって吹き飛んだフェラムのボディに深い裂傷が刻まれており、戦闘続行が不可能なのが分かる。

「ふう…君を倒してスパイダーへの手向けとしようか」

「きゃああああっ!?」

セイバーを構えて膝をついているフェラムに近寄るルインだったが、シナモンの悲鳴に慌てて振り返ると巨大なメカニロイドであるDーREX数体にシナモンとマリノが襲われていた。

「アクセル!!」

「仕方ないね!了解!!」

フェラムを放置してシナモン達の救助に向かい、その隙にフェラムは逃走してしまった。

構わずに2人はDーREX達を破壊し、シナモンとマリノを救出し、疲弊したルインとアクセルはOXアーマーとステルスモードを解除して先程の建物に戻り、休息を取った。

「ありがとうございます…」

「悪いね…あんなデカブツ相手じゃ分が悪くてさ」

「大丈夫だよ、フェラムは逃がしちゃったけど…一度戻って救助隊の要請を…」

「その必要はない」

【え?】

背後から聞こえたゼロの声に振り返ると、背後の建物の扉が開いて体のあちこちが汚れているものの、五体満足のエックス達が姿を現した。

「エックス!ゼロ!マッシモ!良かった、無事だったんだ!!」

「運が良かったんだ。運良く砂漠の下の地下断層に出たようで何とか九死に一生を得たよ」

ルインが3人の生存を喜び、マッシモが生き延びた理由を説明してくれた。

悪運が強い3人に全員が安堵の息を吐いたのであった。

一方、フェラムは悔しげに唇を噛み締めており、最初は優位に戦っていたのにルインがハイパーモードを発動させられた途端に逆転されたという事実はフェラムのプライドを激しく傷つけた。

「次は…こうはいかないよ」

激しく傷付いた体に負荷をかけない速度で、フェラムはバナリア大砂漠を離れたのであった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ