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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:10 フェラム
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見つめながら首を傾げる。
「バナリア大砂漠の砂嵐から身を守るための物だよ。念のための装備だよ」
砂嵐はただの砂嵐ではなく、視界を奪うだけではないレプリロイドを麻痺させる等の機能を含む化学兵器である可能性もあるのだ。
出来るだけ砂嵐から身を守れというのだろう。
「気をつけて下さいね。バナリア大砂漠には施設へと繋がっているケーブルがあるらしいので、出来るだけケーブルの向きに沿って歩いてみて下さい」
【了解!】
ナナのアドバイスに頷きながら転送システムに乗り込み、バナリア大砂漠に向かう。
バナリア大砂漠に着いたエックス達だが…。
「痛っ!?痛たたたたた!痛い痛い!これ地味に痛い!!」
いきなり猛烈に吹き荒れる砂嵐をまともに喰らったアクセルが悲鳴を上げた。
全員が即座に顔を出来るだけ露出しないようにルナから貰ったローブで身を守る。
「まさか、砂嵐がここまで酷いなんてね…ルナからローブを貰っておいてよかった。」
砂漠での任務は多々あるが、ここまで砂嵐が酷い場所はなかった気がする。
「これがナナの言っていた施設に繋がっているというケーブルか?」
ケーブルが伸びている装置を発見し、砂に埋もれているケーブルを見つめる。
「うへえ…何て面倒な任務なんだろ…」
「そう言うなアクセル…とにかく、ケーブルの向きに沿って進んでみよう」
「分かったよエックス。シナモン、はぐれないようにね?」
「はい、ルインさんも気をつけて下さい」
「マッシモ、病み上がりなんだから無理すんじゃないよ」
「分かってますよ」
ローブで砂嵐から身を守りながらゆっくりと確実に前に進んでいくエックス達。
少しでも離れてしまえば、誰かも分からなくなってしまうために固まりながら進む。
しばらく歩き続けるものの、バナリア大砂漠に来て何時間過ぎただろうか?
全く変わらない景色に感覚も麻痺しかけてきた時であった。
「ああー、何時になったら見つかるのさ…早く終わらせてルナが淹れてくれたカフェオレが飲みたいよ…」
流石のアクセルも代わり映えしない風景に嫌気が差したのか、基地に戻りたそうにしていたが、次の瞬間に前を歩いていたルインが悲鳴を上げた。
「痛いっ!?」
少し前を歩いていたルインが何かにぶつかって尻餅をついた。
「ちょっと大丈夫ルイン?あれ?これ、建物?」
ペタペタと触るアクセル。
歩く途中で散々見てきた装置とは違う感触に目を輝かせる。
「本当だ。扉もあるぞ!!」
マッシモも喜色を浮かべながら扉に手をかけるが開かない。
「あらら、ご丁寧にロックが掛かってる。こりゃあ私じゃあ解除出来そうにないね」
「仕方がない。俺は
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