暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:8 ルインとアクセル
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ハイパーモードを発動して、警備システムに引っかからないように先に進むスパイダー。

「…仕方ないな、それでは先に行かせてもらう。マリノ、マッシモを頼んだ」

「へ?」

「ステルスビームマフラー起動!!」

アーマーの背部から赤い帯のステルスビームマフラーが伸び、その状態で先に進む。

「俺はこう見えても0部隊の隊長なんでな。先に行かせてもらう、シナモンは俺と一緒に向かうぞ」

「はい!ありがとうございます!」

スパイダーのお節介の協力のためにマリノとマッシモを置いて、先に進むエックス達。

「何だよ、自分達だけ先に行って…それにしてもエックスのあれは便利だね。どこで手に入れたのか後で聞こうっと」

「(あれ?これってもしかしてマリノさんと2人っきり?ええええ!?)」

赤面しているのがアーマーによってバレないで済むから今回は本当に良かった。

「マッシモ、どうしたのさ。固まって」

「あ、いや…その…何でもありません…」

「ふうん、そう言えばあんた、勇者マッシモの一番弟子らしいね。あんたは私みたいな泥棒といて平気なのかい?」

勇者マッシモの人柄は一言で言うなら正義の味方だ。

そんな男の一番弟子であるはずのマッシモは怪盗である自分と一緒にいて平気なのだろうか?

「あ、い、いえ!あ、あの…その…マリノさんが、心優しい人だというのは、今までのことで分かっています。そ、それに、マリノさんは私利私欲でそのようなことをしているわけでもないし…だから…その…あの……」

マッシモの態度を見ていて可笑しかったのか、マリノは吹き出しながらマッシモの手を掴む。

「え!?マ、マリノさん!?」

「あんた、警備システムの潜り方なんか分からないだろ?私が進ませてやるよ」

「あ、ありがとうございます……(マッシモ師匠…我が人生、一片の悔い無しとは正にこのことなんですね…)」

今は亡き師に言いながら幸せそうな表情でマリノと共に進む感涙したい気分のマッシモであった。

「遅いぞ」

マリノとマッシモが追い付くと、先に進んでいたゼロ達はずっと待っていたのか少し不機嫌そうだ。

「言うねえ、私らを置いてさっさと行った癖に」

「……で?どうだったマッシモ。マリノと2人っきりの時間は?」

「俺の今までの人生でこれほどまでに幸せだった瞬間はないと断言出来るよ……」

拳を握り締め、我が人生に一片の悔い無しと言いたげな表情で天井を見上げた。

「そうかい、そいつは良かったな。さて、目的の人物はどこに行るのかね?」

エックス達は奥にある扉に向かう。

そして扉の奥では、ウルファト生産工場に侵入者が来たらしいとのことで、警備員や警備用メカニロイドが走り回る
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