暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:7 一時の休息
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れ?」

「…ちょっと待った。まさか、研究所にいた時はエネルギーパックでエネルギー補給してたのか?」

シナモンの答えに嫌な予感を覚えたスパイダーは現在ならば全く考えられないことを聞く。

「はい、変ですか?」

「…俺からしても人生の大半は損してるって断言出来るぜ?」

スパイダーだけではなくそれはシナモンを除いた全員が思っていることだ。

レプリロイドは確かにエネルギーさえ補給出来れば大丈夫なのだが、それだけでは味気なさすぎるのだ。

何せハンターベースで一番食に関心がなさそうなゲイトですら自販機でハンバーガーやらスープやらを購入して簡単な食事をしていると言うのにだ。

美味しい物を食べることで気分転換になることもあるのでシナモンはかなり不憫な生活をしていたようだ。

「シナモン!今日は俺がお前のために美味い物たくさん作ってやるから!デザートもおまけしてやるからな!後でガウディル博士をシバくから準備だけしといてくれ」

「…分かった」

エックスもシナモンの食事事情を聞いてこれはないと思ったのかルナを止めようとはしなかった。

数時間後にルナが運んできた大皿に山盛りのハンバーグを見るエックス達。

「おお、これは凄いな」

「人は見た目によらないねえ」

「だからマリノ、喧嘩売ってんのか?」

「しかし、作りすぎじゃないのか?俺達全員で食べられるだろうか…」

「食えなかったら他の奴らに分ければいいだろ。じゃあ早速…ん、美味いな」

エックスが不安そうに大量のハンバーグを見ていたが、スパイダーが早速食べ始め、それに続くようにマリノもマッシモも口にする。

「これは…美味いねえ…」

マリノは唸るように言い、マッシモも美味しそうにハンバーグを口に運んでいく。

「本当に美味しいな。ルナは良い奥さんになるよ」

「え?そ、そうか…?」

「ああ、ルナは美人だからきっと男は放っておかないぞ」

照れるルナにマッシモは微笑みながらハンバーグのお代わりをする。

「どうだ?食べられるか?」

「美味しい!美味しいです!こんな美味しいの初めてです!」

目を輝かせながらパクパクとハンバーグを口にする今日までハンバーグすら口にしたことがないシナモンにルナはあまりの不憫さに泣きそうになった。

「俺の料理で良かったらいくらでも作ってやるよ…」

「本当ですか!?ありがとうございます!」

もし彼女が犬型のレプリロイドなら尻尾をブンブンと振っていることだろう。

「なあ、エックス。シナモンと外出する時はショッピングアーケードで何か菓子とか買ってやれよ。これだとケーキとかクッキーも絶対に知らねえぞ」

「そうだな…」

流石のエックスも止める気
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