暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:5 鋼鉄のマッシモ
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“師匠直伝の技”と言っていたな。もしかしたら…後継機か何かだろうか?」

[でも、マッシモは私を助けてくれた良い人だよ。悪い人じゃないよ絶対に]

確信を持ったように言うソニアにエックスとナナは少し目を見開いた後に微笑んだ。

暗いダークルームだが、ほんの少しだけ雰囲気が優しくなったような気がする。

一方、エックス達の話題となっていたマッシモは扉のロックが開くまでの間、最下層の独房にいる彼の元に来ていたのだが…。

「あ…ああ…」

目の前に映る現実を直視出来ず、思わず後退するマッシモ。

「お前か…」

「マッシモ師匠!何てことだ…何て…」

あの強く気高い師が四肢をもがれ、死にかけの状態で磔にされていた。

「奴らの協力を拒み続けていたら…このザマだ。アーマーをお前に託しておいてよかった…」

「違う!俺はあなたみたいに強くない!このアーマーを身に纏う資格があるのは…“鋼鉄のマッシモ”を名乗る資格があるのは…あなただけだ!俺は…“マッシモ”にはなれない…っ!!」

「お前は…充分に…強い…それに気付いていないだけだ…お前は…マッシモに…それ以上になれる…だから…今は…その…アー、マーを…」

「師匠…?マッシモ師匠!!」

目の前の師のエネルギー反応が消えたことにマッシモは悲痛な叫びを上げた。

そして場所はダークルームに戻り、異変に気付いたエックスが身構えると大型レプリロイドがダークルームに現れた。

「……っ」

ホーンドの姿を見たナナが思わず体を震わせた。

「お前達か…人の庭で好き勝手しているのは…」

エックスは即座にホーンドの情報を引き出す。

あのジャンゴーと同じ、ラグラノ廃墟でカスタマイズされた1体だろう。

「シルバー・ホーンド…あいつもリベリオン幹部か…」

「言ったはずだ。余計な真似をしたら捕虜を殺すとな。しかし、捕虜は逃がされたからお前を痛めつけてやるとするか」

「ふざけるな!罪のない者を私欲のために殺すイレギュラーであるお前を俺は許さない!!」

サンダーバスターを構えてショットを当てるエックス。

「チッ」

氷属性のホーンドにはサンダーバスターの一撃が効いたのか少しだけ表情を歪めた。

「(馬鹿な…弱点の属性を当てたのにあの程度のダメージか!?)」

弱点属性の攻撃を受けても大したダメージを受けていないようなので見た目通りの防御力の持ち主のようだ。

「確かに雷には弱いが…この程度の攻撃では俺は倒せん」

「(俺1人でどうにか出来る相手じゃない…ここはゼロ達と合流して迎え撃つしかないな)」

長年の戦闘経験の賜物か、自分の不利を即座に理解してエックスにゼロ達との合流を決断させた。

「ソニア!」
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