1st Episode 白銀の断罪者
烈火と断罪の邂逅 その後
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『ですから早急に【断罪者】を逮捕するべく作戦を立てるべきです!』
ミッドチルダのテレビに出演している評論家や管理局上層部の人間が揉めている
その番組は最近増えてきた【断罪者】による被害等を持ち上げ討論し合うというもの
『いくら裁きなどと言った所で、所詮やっている事は殺しだ!奴を捕まえなければ被害は増える一方です!』
とテレビで大声で叫ぶ
『…………貴方は知らないんですか?【断罪者】が斬る者は全て【反省の色が見られない】もしくは【法で裁かれない】人間だけですよ?実際、彼が殺したと思われるのは全て指名手配されている犯罪者や管理局の上層部で汚職を行っているものなどばかりです』
まるで手元の資料を見れば分かることでしょう、と言いたげな顔で言う【断罪者】の存在に肯定的な評論家
『確かに彼がやっている事は犯罪だ。けれどそれは管理局の怠慢が許した結果でしょう?指名手配犯は捕まえられず汚職は見逃す、それどころか管理局の人間が率先して汚職をしているという事実まである。私からすれば管理局よりもずっと彼の方が我々力を持たない市民の味方だ!』
『貴様!犯罪者の味方をすると言うのか!』
評論家の言葉で怒りが限界を超えたのか体面も気にせず怒鳴りつける管理局員
すると評論家は
『…………ああ!わかりましたよ。貴方、自分が次に斬られるだろうから恐れているんですね?』
と怒鳴りつけてきた相手に言う
『何!?』
『ははは!やはり管理局は――』
何かを言おうとした所で映像が消える
「あ〜!なんで消すの!?」
シオンが大声で叫ぶ
「見る必要が無い」
素っ気なく答える渚
「う〜…せっかく間抜けな管理局員見て爆笑してたのに〜」
シオンの感性は人の平均から比べるとかなりおかしい
ゴキブリを愛らしいと言ったり
政治討論の番組で椅子から転げ落ちる程大笑いしたり
十人が見れば十人が泣くほどの映画のワンシーンで
「つまんない」
と言って見るのをやめたり
かと思えば先程のと反対に十人中十人の誰もが「何これ?」と言うような場面で号泣する
家などではきっちりした服装で身だしなみもきっちりしているのに
外に出るときはジャージ上下という程に雑
が、表と裏両方の世界に多く太いパイプ…コネを持っている
色々と謎が多いがこんなでも協力者である
渚は日頃真っ当な生き方ができる人間にしようと努力するも現状全て水泡と帰す結果になっている
「お前はもう少しまともな感性を持つべきだ」
と思わず文句を言ってしまった渚
「…渚?天才って普通の人とは全く違う感性を持っているんだよ?それにまともなんて面白くないじゃん。それに教えたっしょ?
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