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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:4 友の魂
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…」
ゼロには相手の戦闘パターンを解析し、強化するラーニングシステムがある。
それによってスパイダーのことをある程度把握出来たはずだ。
「行け、エックス」
「分かった!」
「ん?」
エックスの掌に納まっている球体を見たスパイダーの目が驚愕に見開かれた。
「あのIDは…まさか…!?」
「何をぼんやりしている!」
驚愕しているスパイダーに対してゼロはセイバーで横薙ぎするが、スパイダーはそれを後ろに跳んでかわす。
「あのIDはあいつの…あんたは後回しだ。今はエックスを追いかけさせて貰うぜ!」
「やれるものならやってみろイレギュラー!」
カウンターカードのバリアで逆に自分の攻撃がスパイダーのエネルギーにされてしまうために、ゼロはバリアに気を付けながら接近戦を挑む。
「なるほど、流石は伝説のイレギュラーハンターさんだ。そう簡単にはやられてはくれないか」
ゼロのセイバーの斬撃をかわしながら、カードボムを放つ。
先程なら回避出来なかったが、ゼロはこの短時間で進化している。
「遅いな!」
「なっ!?」
カードボムの連射を容易く回避したゼロにスパイダーが目を見開いた。
「イレギュラー…いや、スパイダー。お前の実力は大した物だ。並み居るレプリロイドの中でもS級ハンタークラスに相当する桁違いの戦闘力の持ち主。そいつは認めてやろう。だが、お前はあの時ミスを犯した。あの時お前は警報が鳴った時にとどめを刺さずに去った。それにより俺のラーニングシステムでお前の動きなどを完全に把握させてしまった。」
「成る程、噂のラーニングシステムか…想像以上に厄介な代物だな…」
「一気に決着を付ける!ハイパーモード・ブラックゼロ!」
ゼロのアーマーが漆黒に変化し、髪色も銀色に変化する。
「フォーチュンカード…ストレート!!」
スパイダーのカードスリットからカードボムが連射されるが、ゼロはその軌道をラーニングシステムで把握するとそれを回避する。
バーニアを噴かしてスパイダーに肉薄し、ゼロの拳がスパイダーの顔面に迫る。
スパイダーは顔を逸らしてかわそうとするが、即座にゼロの手がスパイダーの首を掴む。
「ぐっ!?」
「残念だったな、この姿の俺はパワーとスピードが向上する。今のお前のスピードでは避けられんぞ!」
「くっ!!」
スパイダーは咄嗟にゼロの腹部に蹴りを入れ、何とか離れることに成功した。
しかし、まさかラーニングシステムによる強化により両者の実力差はひっくり返されていた。
「今更、エックスを追っても追い付けないか…あんたに聞きたいことがある。」
「?」
「あのエックスが持っていたID…どこで手に入れた?
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