暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:3 セントラルタワー
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うかイレギュラー?」

ダメージから立ち直ったゼロがセイバーを構えてスパイダーを睨みながら立ち上がる。

「確かに普通なら逃げるのは難しいな。普通なら…そらっ!!」

スパイダーがゼロにカードボムを放つが、セイバーを構えて防いだ。

「目眩ましのつもりか?その程度で…なっ!?」

防御を解いた時点でスパイダーの姿は影も形もなかった。

「これが俺のハイパーモード・トリックスターさ。電磁迷彩で姿を消せる。というわけでシーユーアゲインってね♪」

完全に気配も消えた。

いくらゼロでも気配を消し、姿も見えない相手を追うことは不可能であり、スパイダーには完全に逃げられてしまった。

「くそ…」

忌々しげにセイバーを握り締めるゼロ。

イプシロンに続いて二度も辛酸を舐めさせられるとは。

「ゼロ、早くこの場を離脱しよう。いつリベリオン兵が来るか分からない。」

「ああ…」

今の状態で強力なブレオンを相手にするのは無謀だと判断し、すぐさま向こうの扉に入った。

扉を潜った先にあるのはパイプが敷き詰められたような場所で、恐らくセントラルタワーの重要な場所のはずだ。

ここでなら敵も迂闊な攻撃は出来ないはず。

少しだけ進むペースを落とすと、エックスが口を開いた。

「ゼロ」

「何だ?」

「今の俺達で…イプシロンに勝てる可能性は…」

「無い」

ハッキリと言い切ったゼロに目を見開くが、エックス自身分かっていた事でもあるので反論しない。

いや、ハッキリ言って自分やゼロ、ルイン、アクセルのS級ハンターが揃ってようやく戦えるかもしれないと思わせる程の力がイプシロンにはあった。

「今の俺達ではイプシロンには勝てん。ルインと合流し、イプシロンと戦える力を手に入れるまでは奴との戦いは避けるべきだ」

「うん…」

今の自分達で勝てるような相手ではない。

イプシロンを倒すには今は力を蓄える時だ。

考えているうちに扉の前に辿り着き、扉を潜って更に奥へと突き進む。

しばらく進むと暗い通路の突き当たりで見つけた扉の向こうに誰かの気配を感じ、エックスとゼロはそれぞれ警戒しながら中に入る。

そこに居たのは1人のレプリロイドだった。

下半身が失く、代わりにメカニロイドのホバーユニットを装備しており、青年は落ち着いた表情でエックスとゼロを見据え、ゆっくりと口を開いた。

「あなた方は、イレギュラーハンターのエックスとゼロですね。私はエール、レジスタンスの一員です」

敵意も戦意も無い声に、警戒を解くと武装解除した。

「話を聞かせてくれるかな?」

自分達に必要な情報をエールは持っているかもしれないと思い、エックスはエールに次の言葉を促す
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