第一章
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疥癬に苦しんで
カナダのオタワでだった。
ヴァルター=ワーグナー口の周りに髭のある太った大柄な男性である彼はその犬を医療設備も整っている犬の保護センターにその犬を連れて来て話した。
「今道でこの子を見付けましたが」
「うわ、酷いですね」
「全身疥癬で」
「身体がボロボロじゃないですか」
「本当に酷いですね」
「はい、あまりにも酷くて放っておけなくて」
そのまだ子供のピットブルを見つつ話した。
「すぐにです」
「こっちに連れて来てくれましたか」
「そうしてくれましたか」
「はい、お願いします」
ワーグナーは二人にすがる目で述べた。
「私が引き取りますので」
「治療の後はですね」
「そうしてくれますね」
「その後で」
「約束します」
こう言ってだった、彼はその犬を施設に預けた。施設の人達はすぐにその犬の治療にあたったが。
「本当に酷いな」
「全くですね」
まさに全身ボロボロだった、毛は殆どなくなり身体のあちこちが赤く傷付いていた。如何にも痒くて痛くて苦しそうだ。
「生後三ヶ月位ですか」
「生まれてすぐに疥癬に感染したみたいですね」
「それで合併症も起こしていて」
「とても苦しそうですね」
「かなり弱っていますし」
「すぐに集中治療にかかりましょう」
「そうしましょう」
こう話してだった。
すぐにその犬の治療にあたった、犬はワーグナーから名前を聞くとモジョといった。性別は雄だった。モジョは疥癬の治療を受け。
合併症のそれも受けてかつ栄養のあるものを多く与えられ飲んで食べた、そしてよく寝ていってだった。
少しずつ健康を取り戻した、治療を受けた身体から毛が戻ってきて。
暫くするとすっかり元気になった、それでワーグナーに連絡をして来てもらうと。
「ワンッ」
「あれっ、シェパードですか」
「その子もですか」
「ワーグナーさんのご家族ですか」
「アメリカのロスにいたそうです、名前はペネロペといいまして」
ワーグナーはその犬の頭を撫でつつスタッフの人達に話した。
「生後半年で捨てられていたそうです」
「まさかその娘もですか」
「疥癬ですか」
「それで苦しんでいましたか」
「こんな有様でした」
ワーグナーは自分の携帯を出してそこで一匹の犬の画像を見せた、そこには毛が殆どなくなりあちこち赤くなり腫れてボロボロになっている犬がいた。
その犬の画像を見てだ、スタッフの人達は言った。
「そのm巣梅ですね」
「ペネロペちゃんですね」
「そうですね」
「はい、こうした状態だったのでおそらく前の飼い主に捨てられて」
そうしてというのだ。
「あちらの施設の人達に捨てられて」
「そうしてですか」
「それで、ですか」
「あ
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