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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
Mission:2 潜入ギガンティス
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した。
「(力を貸してくれ、Xハート…)一気に行くぞ!!」
エックスの全身から凄まじいエネルギーが吹き出し、エックスの体が光に包み込まれてボディが急速に変化していく。
蒼いアーマーが黒に変色し、所々に金色の模様が入っている。
ヘルメットは兜のような形になっており、バスターは3本の鍬形の顎に似た鉤爪を持った赤い“コレダー”に変わっていた。
これがエックスのハイパーモード・Xファイア。
ハイパーモードの都合上、一時的とは言え格闘能力を得たことで近接戦闘にも対応出来るようになり、パワーアップによって防御力が上昇している。
「行くぞ!Xコレダー!!」
コレダーを叩き付ける炎属性の攻撃、Xコレダーを受けたヒポポブレッサーが仰け反った。
怯んだ隙にコレダーのチャージを始め、体勢を立て直す前にヒポポブレッサーにフルチャージの一撃を叩き込んだ。
「砕け散れ!!」
Xコレダーのチャージ版、チャージコレダーがヒポポブレッサーに炸裂し、ヒポポブレッサーはダメージに耐えきれずに爆散した。
「凄いねエックス!」
「ああ、2人共、大丈夫か?」
「問題ない」
「私はソニアからアンチロック貰ったから大丈夫」
ルインのバインド状態が解除されているので、問題はないようだ。
エックスもハイパーモードを解除してノーマルモード(通常状態)に戻る。
「少し手こずったが、早くシャドウと合流するぞ」
エックス達は持参していたエネルギーパックを飲み干し、消費したエネルギーを補給する。
特にハイパーモードを発動したエックスはエネルギーパックを2本も消費してしまった。
「(短時間しか使ってないのにこのエネルギー消費量…あまり頻繁には使えないな…)」
ハイパーモードの欠点に気付いたエックスはゼロとルインに続いて最上階に向かうのだった。
屋上に着くと、いつの間にか激しく降っていた雨は止んでいて、美しい満月が見えていた。
かつて前世紀で凄まじい戦いがあった月の光を受けながらシャドウは静かに佇んでいた。
「シャドウ!」
「良かった、無事だったんだね……」
仲間の無事に安堵するエックスとルインだが、シャドウはこちらを振り向かず、前を見据えている。
シャドウの視線を辿ると、そこには漆黒のマントを纏い、パイザー越しにこちらを見据えるレプリロイド。
レプリロイドから放たれる威圧感に、ただ者ではないとエックス達は感じ取る。
「…何者だ?」
背中のセイバーに手をやり、シャドウよりも一歩前へ出ながら問い掛ける。
「…リベリオン?」
ルインが紡いだ単語に、その男はゆっくりと口を開いた。
「いかにも…」
低い、厳然たる声。
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