第四百五十八話 思わぬ成長その十九
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「決めろ」
「そうね、ここは桜井君が決めるべきね」
美香子も今は真剣な顔だ、そのうえで言葉を出した。
「貴方がこの世界を元通りにしてくれたから」
「その決断を下したからですか」
「ええ、貴方が決めて」
「それじゃあ、スサノオ俺が決めたぞ」
美香子の言葉も受けてスサノオに向き合って彼に告げた。
「そんな場所はお前が出せ」
「私がか」
「シナプスにも人がいるんだ、そんな場所で戦えるか」
こう言うのだった。
「だから他の場所を出せ」
「そうか、もう一つシナプスを出そう」
スサノオは智樹の言葉を受けて何でもないといった口調で答えた。
「そうしよう」
「そしてか」
「そこで戦おう」
「わかった、それじゃあな」
「五十日後そこで会おう」
「そしてだな」
「君達と決戦をしてだ」
そうしてというのだ。
「楽しもう」
「お前は戦いを楽しむんだな」
「そのうえで君達を見てな」
「なら見せてやる」
「その意気だ。ではまた会おう」
最後にこう言ってだった、スサノオは姿を消した。そしてその直後に空にそのもう一つのシナプスが出た。
そのシナプス、空では点にしか見えないそれを見上げて既に変身を解いていた桐生は智樹達に話した。
「もう他の世界の仲間は呼んだからな」
「皆来たらですか」
「あそこで戦う訓練もしような」
こう智樹に話した。
「そうしような」
「そのこともですね」
「やっていこうな」
「わかりました」
「あとあそこに行くのはな」
万丈はこのことを話した。
「どうするかだな」
「常に君達の前にシナプスを行き来出来るゲートを用意しておこう」
スサノオの声がまたしてきた。
「何時でも誰でも来るといい」
「おい用意がいいな」
「さもないと君達も困ると思ってだよ」
スサノオは万丈に答えた。
「そうしておいたのだよ」
「そうか、それじゃあな」
「そこで思う存分訓練してくれ」
決戦の時までというのだ。
「是非共」
「じゃあそうさせてもらうな」
万丈も応えた、そうしてだった。
スサノオの気配が消えるとその場に他の世界の仲間達も来た、戦いは終わったがもう決戦に心はむけられていた。
第四百五十八話 完
2021・2・1
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