第四百五十八話 思わぬ成長その十四
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「川の傍で幾らでも飲めるけれどな」
「生水だからな」
「身体に毒だからな」
「スポーツドリンクや野菜ジュースを用意しています」
そうしたものをというのだ。
「ですから」
「そちらを飲んで」
「そうしてだな」
「水分を補給しないと駄目だな」
「はい、俺も生水は飲まないです」
智樹もというのだ。
「そこは気をつけています」
「どうしてもという時は沸騰させてからにして下さいね」
そはらは具体的な飲み方も話した。
「川のお水は」
「そうそう、消毒してな」
「沸騰までさせて殺菌してだよ」
「そうして飲まないとな」
三人もそれはと頷いた。
「本当にやばいからな」
「だから俺達もそうするな」
「この川の水を飲む時は」
「まあ今はスポーツドリンクとかがあるからな」
石動はコーヒーの用意をしながら話した。
「そっちを飲めばいいな」
「そうだよな、じゃあな」
「水分はそっちで補給して」
「そうしてやっていこうな」
「そうしような、あと俺のコーヒーはこの川のお水を使っているけれどな」
石動は自分のコーヒーの話をした。
「ちゃんと沸騰させているからな」
「大丈夫ですか」
「飲んでもな」
智樹にも話した。
「だから飲んでくれよ」
「はい、ただ」
智樹は石動に応えたどうにもという顔で述べた。
「石動さんのコーヒーは」
「まずいか」
「まあこれは」
「それが店の売りになってるしな」
石動は笑って返した。
「看板にな」
「なってるんですか」
「逆に他のメニューは美味いってな」
「だからですか」
「ああ、言ってもいいさ」
はっきりと、というのだ。
「俺のコーヒーはまずいってな」
「そうですか」
「まあコーヒーじゃなくてもな」
「生水はですね」
「そのまま飲まないでな」
それは駄目だというのだ。
「一旦沸騰させてな」
「消毒してですね」
「飲まないとな」
そうしなければというのだ。
「駄目だからな」
「そこはですね」
「ちゃんとしておかないとな」
「そういうことですね」
「お茶を飲むこともだ」
英四郎も言ってきた。
「それが大きい」
「そうなんですか」
「ティムールは自分の兵達に生水を飲むことを禁じた」
智樹にこのことを話した。
「理由はというとだ」
「俺達が今話している通りですね」
「そうだ、水にあたることを警戒してだ」
それが為にというのだ。
「注意してだ」
「それで禁じて」
「若し飲めば死罪とした」
「だから皆生水を飲まずにですね」
「沸騰させたものを飲んでいた」
熱消毒、それを行ったものをというのだ。
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