第四百五十八話 思わぬ成長その十三
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「作戦を考えたり指示を出したりね」
「出来る人がいるとですね」
「大きいから」
「だから俺もですか」
「英四郎君もよ」
彼もというのだ。
「指示、作戦指揮を行える人がいれば」
「大きいからですか」
「宜しくお願いするわね」
「それでは」
「疲れたら何時でも言え」
英四郎も言ってきた。
「俺が交代する」
「そうして作戦指揮を行うか」
「そうする、高台も出来たしな」
一行は既にそこにいる、美香子が建てさせたものだ。
「戦局全体を見渡せる、ならだ」
「俺が疲れたらだな」
「任せろ」
「わかった、その時は頼む」
義経は英四郎に確かな声で応えた。
「そしてそれまではな」
「俺は休むべきか」
「ずっとそこにいたら疲れる」
このことは間違いないからだというのだ。
「だからだ」
「休むことも大事か」
「そうだ、そうしてだ」
戦いながらというのだ。
「そうしてくれ」
「わかった、ではな」
「そのまま戦ってくれ」
「それではな」
こうしたことを話してだ、今は義経が采配を執った。それは的確なもので戦士達はそちらからも安定して戦っていた。
戦いは数時間経っても続いたがここでだった。
三羽は後方に下がって肉じゃがを食べながら言った。
「美味いな」
「ああ、そはらちゃんの料理いいよな」
「味付けも煮加減もいいぜ」
三人で食べながら話す。
「戦いはあってもな」
「美味いものあると違うよな」
「それだけでな」
「はい、沢山作りましたから」
エプロン姿のそはらは笑顔で応えた。
「どんどん食べて下さい」
「そうさせてもらうな」
「じゃあどんどん食ってな」
「それからちょっと寝るな」
「テントも用意しています」
今度は美香子が言ってきた。
「ですからお休みはです」
「テントに入ってか」
「それでそこでゆっくりと寝ていいか」
「そうなんだな」
「そうして下さい」
微笑んで話した。
「そして医療品もありますので」
「手当は任せて下さい」
日和も言ってきた。
「そちらも」
「そっちは日和ちゃんか」
「じゃあ怪我した時はな」
「宜しく頼むな」
「何時でも」
「それとです」
美香子は笑顔で話した。
「お水ですが」
「川の水は飲まないってことでお願いします」
智樹は普段の等身で話した。
「そこは」
「ああ、それな」
「生水だからな」
「飲んだら駄目だよな」
三羽もそれはわかっていた。
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